2011 Fiscal Year Annual Research Report
自由頭部運動状況下における三次元環境地図に基づく注視点推定
Project/Area Number |
22700124
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
竹村 憲太郎 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (30435440)
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Keywords | 注視点計測 / 視線計測 / 三次元 |
Research Abstract |
平成23年度は,環境中の各エリアがどの物体であるのかを容易に登録をするため,物体の情報(エリア・名前)をインタラクティブに登録する技術を開発した.昨年度の成果で,視線計測装置に搭載されている環境カメラの画像から自然特徴点を抽出している,そこで,この自然特徴点をベースに物体ごとにプリミティブなオブジェクトを配置する手法を確立した.これにより,ロボットを用いた三次元地図中に注視物体を登録していた昨年度の手法よりも,容易に注視判定,解析が実現できる. また,従来の注視点推定法は,注視点が平面上にあることを想定していることから,奥行きが変化する際に,誤差が大きく生じることが問題であった.そこで,自然特徴点を用いて三次元復元した環境情報を注視点推定に生かし,距離の変化を考慮した補正法を提案した.これにより,キャリブレーション時と注視対象までの距離が変化した場合にも,誤差が増加することなく注視点が推定できることを確認した. また,実生活環境中で,実際の注視点と顕著性マップから予測される注視点が比較できるように,従来の顕著性マップ生成法を発展させ,三次元顕著性マップを提案した.三次元顕著性マップを用いることで,頭部装着型視線計測装置のようにカメラが動く場合でも,復帰抑制アルゴリズムを適切に実行することができる,これらの注視点計測に関連する成果より,今後人間の注視行動における定量的な評価検討等が実現できることを期待している.
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