2010 Fiscal Year Annual Research Report
日常生活支援のためのライフログ構築・分析手法に関する研究
Project/Area Number |
22700135
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 純一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任助教 (30508924)
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Keywords | ライフログ / ユビキタス / データマイニング / スマートハウス |
Research Abstract |
1.日常生活オントロジーの分析・設計・ツール構築 ライフログを用いた日常生活支援の具体的なシナリオとして、ユーザの日常生活にとってもっとも身近である居住空間に焦点をあて、居住空間における省エネの推進、健康管理の推進を考慮する。それぞれのシナリオについて生活者の日常生活情報をもとに支援を行うには居住空間における生活者のどのような目的と行動に着目すればよいか、そしてそれらを観測するにはどのような情報源を利用すればよいか、を記述した日常生活オントロジーを設計した。 2.日常生活オントロジーに基づく日常生活情報の収集と構造化 設計した日常生活オントロジーに基づき、実際にユーザの日常生活情報を収集する。データの収集にあたっては研究協力者グループと協力し、センサ、ウェブ、グループウェアを用いて日常生活における環境情報(光、熱、音、花粉、化学物質など)、生体情報(心拍、呼吸、皮膚抵抗など)、活動情報(行動パターン、睡眠時間など)、身体情報(筋力、視力、聴力など)、消費エネルギー情報(電気、ガス、水道)などを取得する環境を構築した。構築した日常生活情報収集環境において、日常生活支援オントロジーに基づき被験者からシナリオごとに日常生活情報を収集した。例えば、省エネの推進支援を目的としたシナリオにおいては、ユーザの日常生活におけるエネルギー消費関わる活動、電力水道ガスなどの消費エネルギーの情報を収集した。 3.ライフログにおける日常生活情報の統合・管理およびAPIの構築 収集した日常生活データは日常生活オントロジーに基づき抽象化を行いRDFデータとして統合しSPARQLデータベースによりライフログとして蓄積・管理を行った。データの抽象化については研究協力者であるDr.Alexander KroenerとDr.Dominik Heckmanとともに研究を行ってきた技術を拡張した。さらに、ライフログに収集・蓄積された構造化日常生活情報から必要な情報を適宜取り出すためのAPIの実装を行なった。
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