2011 Fiscal Year Annual Research Report
日常生活支援のためのライフログ構築・分析手法に関する研究
Project/Area Number |
22700135
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 純一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任助教 (30508924)
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Keywords | ライフログ / ユビキタス / データマイニン / スマートハウス |
Research Abstract |
1.構造化された日常生活情報からの学習属性の設計 収集・蓄積されたライフログの日常生活情報からユーザの日常生活支援に有用な知識を学習するために、まず学習に用いる属性情報の設計を行った。特に、日常生活支援に有用な知識の抽出を情報推薦のアプローチとして捉えることにより、日常生活情報を抽象化することで日常生活の文脈情報を属性化し学習に用いた。 2.属性の因果間関係を学習し日常生活支援知識を抽出する機械学習手法の設計と実装 設計をおこなった学習属性を用いて日常生活情報の因果関係を学習した。学習にはユーザの感情の推定やユーザの興味の推定など私がこれまでの行ってきた研究の成果であるユーザモデリングのための学習手法を拡張した。学習の結果として得られる重要な属性およびそれらの因果関係を日常生活支援知識として抽出した。 3.抽出された日常生活支援知識のユーザへの提示手法の設計と実装 学習により抽出された日常生活支援知識をユーザの特性にあわせてわかりやすい形で提示をおこなった。研究協力者とともに研究をおこなってきた日常生活情報の可視化ツールを拡張し、知識の言語化・可視化を通して具体的な行動喚起を促す直観的なインタフェースを開発した。 日常生活支援オントロジーの設計の妥当性、日常生活支援知識の学習手法の精度、また手法の汎用性について特に評価を行い、その結果をもとに再度提案手法の改善を行った。本研究の成果となる日常生活支援オントロジーおよびライフログ基盤・APIは広く公開することで、プライバシーを考慮したライフログの制度づくりへ貢献を目指す。
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Research Products
(5 results)