2010 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
22700141
|
|---|
| Research Institution | University of Yamanashi |
|---|
Principal Investigator |
山本 泰生 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (30550793)
|
|---|
| Keywords | 仮説枚挙 / システム生物学 / 帰納推論 / グルコース抑制 / CF帰納法 / パスウェイ補完 |
|---|
| Research Abstract |
当初設定した研究計画に基づき,以下に示す2つの研究課題を取り組んだ.
1.CF帰納法に基づく仮説枚挙システムの実現とその高度化
説明的帰納推論においてよく用いられる逆伴意法の論理的性質を考察し,逆伴意法から逆包摂法への論理的変形技法をまとめた.なおこの研究成果は当該分野の国際会議であるInt.Conf.on Inductive Logic Programming (ILP2011)において発表しその中で優秀論文賞を受賞している.また,提案手法である逆包摂法をCF帰納法に組み込み,ユーザーが欲する仮説を帰納領域と呼ぶ解集合に限定した枚挙アルゴリズムを構築した.
2.帰納推論技術による酵母菌のグルコース抑制に関する知識発見
対象となる生化学ネットワークモデルを論理式に変換し,既存のネットワークに欠落している未知のインタラクションを補完する研究を行った.現行モデルと遺伝子発現に関する観測データを再検証したところ,モデルが観測データと矛盾していることが判明し,現行モデルを背景理論として用いる説明的帰納推論の枠組みをそのまま利用できないことがわかった.このため,現行モデルを精密化するためのアドホックなアルゴリズムを新たに構築し,予備実験を行った.またその結果(精密化後のモデル)について酵母菌の専門家である研究協力者にヒアリングを実施した.また現行モデルと観測データとの矛盾を解消するため,メタ述語を用いたモデルの高次表現についても検討した.
|
Research Products
(4 results)
