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2011 Fiscal Year Annual Research Report

側頭葉におけるカテゴリー化の神経機構の解明

Research Project

Project/Area Number 22700161
Research InstitutionNational Institute of Advanced Industrial Science and Technology

Principal Investigator

松本 有央  独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 研究員 (00392663)

Keywordsカテゴリー分類 / 物体認知 / 下側頭葉 / 神経回路モデル
Research Abstract

甲請者は側頭葉でのカテゴリー化の神経機構がアトラクターネットワークの一種である連想記憶モデルに基づいているものだと仮説を提唱し、それを実証するためにニューロン活動記録とデータ解析手法の開発を行う。側頭葉のニューロン集団による始めに大まかな分類が起こり、続いて詳細な分類が起こるような階層的カテゴリー分類の情報処理は、学習によって獲得された可能性がある。このカテゴリー分類の学習過程を調べるために、白黒のパターン画像を用いて報酬の有無によってカテゴリー分類を行ってきた。しかしながら、パターン画像ではサルにとって学習が困難であることが判明したため、今年度から容易にカテゴリー分類ができる顔画像を用いた。ヒトの顔画像とサルの顔画像と図形の画像を用いて、サルが顔の画像を注視するタスクを実行中の下側頭葉からニューロン活動を記録した。個々に記録したニューロン活動を集団として扱い、主成分分析で解析した結果、先行研究と同様始めにヒトの顔vs.サルの顔vs.図形といった大まかな分類が起こり、続いてヒトの個体やサルの表情といった詳細な分類が行われることが分かった。本研究では、さらに倒立した顔画像などの操作した画像を用いて、ニューロン活動を記録している。これによってどのような顔の画像を提示したら下側頭葉のニューロンがどのような活動をするかの知見をためることができ、神経回路モデルを構成するときに役に立つ。本研究では、ニューロン活動記録と神経回路モデルによる神経機構(計算論)の解明と新たなデータ解析手法の開発の3本の柱で、互いにフィードバックしながら研究を進める。本年度は、下側頭葉の顔ニューロンの時間経過に関するニューロン活動と神経回路モデルの論文が採択され、出版された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

画像の変更はあったものの、サルのニューロン活動記録は順調に進んでおり、そのデータ解析も順調に進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

白黒のパターン画像を報酬の有無でカテゴリー分類する手法は、サルにとって困難であったのが判明したため、自然にカテゴリー分類できる顔画像を提示することに変更した。今後は、ニューロン活動記録とデータ解析を引き続き行い、神経回路モデルを構成するための知見をためる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Role of temporal processing stages by inferior temporal neurons in facial recognition2011

    • Author(s)
      Yasuko Sugase, Narihisa Matsumoto, Kenji Kawano
    • Journal Title

      Frontiers in Psychology

      Volume: 2巻141 Pages: 1-8

    • DOI

      10.3389/fpsyg.2011.00141

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2013-06-26  

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