2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22700180
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
高松 淳 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (90510884)
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Keywords | コンピュータビジョン / フォトメトリ / 屋外環 |
Research Abstract |
屋外環境で用いることのできるコンピュータビジョン技術の開発が盛んにおこなわれている。例えば、Photot ourismや文化遺産のデジタルアーカイブ化では、歴史的遺物を仮想現実の世界で忠実に再現するための技術開発がおこなわれている。特に色・テクスチャを含めた見えの再現は重要な要素である。しかし光源の影響を制御できない屋外では、光源変化による観測色の違いで現実感を大きく損ねてしまうという問題がある。 本研究では、光源に不変な物体表面色を屋外光源の物理的な法則に基づき求める方法を提案してきた。屋外環境の光源色の分布に関する事前知識を用いることで、異なる照明環境下で撮影された2枚の画像から物体表面色を推定する問題は良設定問題であり、マルコフ確率場を用いて、画像ノイズの特性、および空間的滑らかさを定式化することで、従来法に比べ頑健に推定することができた。 その結果を受け、単一画像からの表面色推定に挑戦した。初期の段階ではいわゆるベイズ推定を用いて推定をおこなった。直射日光により照らされている領域(日照領域)とそうでない領域(影領域)は別の光源色で照らされていると仮定することができることを利用して、光源色の推定結果から、2つの領域をある程度の分離をおこなうことには成功した。しかし十分といえる精度は得られなかった。
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Research Products
(1 results)