2012 Fiscal Year Annual Research Report
非線形力学系モデルを用いた種々の制約付き最適化手法の開発
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22700229
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岡本 卓 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40451752)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大域的最適化 / カオス / システム工学 / 数理工学 / ソフトコンピューティング / 複雑系 |
Research Abstract |
本研究では,非線形力学系(カオス力学系)を計算モデルとして用いた,微分不可能性や等式・不等式制約条件などの種々の制約を有する問題を解くための最適化手法の開発を目的とした研究を実施している。本年度は,(1) 準カオス最適化手法の理論的解析とより詳細な有効性の検証,(2) カオス最適化手法の分岐特性に基づいたパラメータ推定を伴うカオス最適化手法の詳細な解析,(3) 基底半径最適化を伴うラジアル基底関数ネットワークとカオス最適化手法を用いた応答曲面法の提案を行い,1件の学術論文発表と3件の学会発表を行った。(1)では,前年度までに提案した準カオス最適化手法について,その特性を理論的および実験的に解析し,従来のカオス最適化手法との共通性を明らかにした上で,大域的最適化手法としての有効性を他手法との比較からより詳細に明らかにした。(2)では,前年度までに提案したパラメータ推定を伴うカオス最適化手法の有効性をさまざまな特徴を有する問題で解析し,その有効性を確認した。(3)では,目的関数が未知の問題に対して,その目的関数を半径最適化により近似精度を改善したラジアル基底関数で近似し,ラジアル基底関数空間上にカオス最適化手法を応用することで,大域的最適化を図る手法を提案した。これらの成果のうち,(1)と(3)は目的関数の勾配が計算できない制約を有する問題に対して,(2)はパラメータの事前調整が難しい制約を有する問題に対して,それぞれ有効なカオス最適化手法に関する研究成果であり,本研究課題の目的に大きく寄与する成果であると評価できる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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