2012 Fiscal Year Annual Research Report
情報通信サービスの品質評価手法及びモデリングに関する研究
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22700247
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
田中 康裕 早稲田大学, 付置研究所, その他 (20454093)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 情報品質 / ソーシャルメディア / ユーザ受容 / プライベート空間機能 / 技術受容モデル |
Research Abstract |
本年度研究では、前年度までの調査結果を分析し、成果を学術論文、国際会議・学会発表等で公表することを目的とした。 いわゆるWeb2.0時代の到来以降、ブログやSNSなどのソーシャルメディアの普及はめざましく、更にはTwitterが急速に利用者を増やし、注目を集めている。こうしたメディアは競合的性質の他に相補的な機能も持ちあわせており、これらを有機的に組み合わせることによって新たな発展が期待されている。 しかし、その一方で、ユーザの問題行動(いわゆる「炎上」)や個人情報の漏洩など様々な問題が引き起こされており、その対策が求められている。 ソーシャルメディアによって構成されるメディア空間は、その特徴としてプライベートな空間とパブリックな空間が密接不可分で、その領域が非常に曖昧であること考えられる。このようなソーシャルメディアによって構成されるメディア(ヴァーチャル)空間の特色が、ユーザの問題行動や安易な個人情報公開などによるプライバシー侵害の要因の1つであると考えられ、このメディア空間に対するユーザの認知が利用行動に与える影響を考察することにより、こうした課題の解決策を検討することが可能であると考えられる。 そこで、本研究では、心理指標であるプライベート空間機能尺度を応用し、ユーザのメディア空間認知が利用誘因に与える影響を定量的に評価することを試みた。定量化にあたっては、インターネット利用の分析にも使用例のあるTAM評価尺度を応用し情報品質とプライベート空間機能尺度に基づき、評価を行った。分析の結果、ソーシャルメディア利用者は、コミュニケーションツールとしての価値を評価していた。また、プライベート空間機能に対する認知は、ソーシャルメディアに利用に対して直接影響を与えるのではなく、情報品質を中心とした他の要因に影響を与えていることが明らかとした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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