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2011 Fiscal Year Annual Research Report

公共図書館における郷土資料活動の歴史研究:オーラル・ヒストリー・アーカイブの構築

Research Project

Project/Area Number 22700251
Research InstitutionKyoto Women's University

Principal Investigator

桂 まに子  京都女子大学短期大学部, 司書課程, 講師 (80457902)

Keywords公共図書館 / 郷土資料 / 地域資料 / オーラル・ヒストリー / アーカイブ
Research Abstract

本研究の最終目標は次の2点である。
(1)戦後日本の公共図書館における郷土資料活動の歴史を記述すること。
(2)郷土資料の収集・整理・保存・提供に対してどのような取り組みが行われてきたのか,未着手なものがあればその要因は何であるかを調査して,現在の公共図書館が解決しなくてはならない郷土資料問題の全体像を明らかにすること。
研究代表者が行ってきた過去の研究から,郷土資料活動には,東京・三多摩地域と新潟・新津市(現新潟市)の図書館および図書館員が大きな貢献をしていることが明らかになった。本研究2年間の具体的な目的は,この2つの地域に限定して,文献調査とアンケート調査,インタビュー調査を行い,当該地域の郷土資料活動の歴史に関するオーラル・ヒストリー・アーカイブを構築することである。
今年度は,昨年度に引き続き,オーラル・ヒストリーや社会調査に関する文献を収集し,調査研究に役立てた。2011年3月11日に発生した東日本大震災による被害が本研究に与えた影響は大きく,震災以前までの研究で位置づけていた図書館の郷土資料や地域図書館の役割を改めて捉え直す必要性が生じた。当初の研究計画どおり,新潟の図書館への訪問調査およびインタビュー調査を進めつつ,岩手県沿岸部の被災地図書館を訪問し,当該図書館の郷土資料の被害状況を調査した。東北での現地調査の結果は,今後の研究に役立てていきたい。新潟で行った調査の結果,新潟県立図書館が県内市立図書館を支援してきた歴史は明治・大正期まで遡り,図書館支援の一環に郷土資料活動が含まれていたことが分かった。また,地震被害という共通体験を持っていることこそが,新潟県全域に共通する地域性であり,各図書館の郷土資料に対する意識の高さへと通ずることが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 地域資料小史:後向きな資料からの脱却2012

    • Author(s)
      桂まに子
    • Organizer
      146回京都大学図書館研究会
    • Place of Presentation
      京都大学(京都市)(招待講演)
    • Year and Date
      2012-03-27

URL: 

Published: 2013-06-26  

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