2012 Fiscal Year Annual Research Report
国際生活機能分類(ICF)を用いた電子化生活機能記録システムの研究開発
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22700265
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
三上 史哲 川崎医療福祉大学, 医療福祉マネジメント学部, 講師 (80550392)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 国際生活機能分類 / 情報システム / 医療・福祉 |
Research Abstract |
国際生活機能分類(ICF)をインターネットを介して検索可能とするためのWebサーバを構築した(独自ドメイン:hi-kumw.com/)。このサーバへ、一つのICFコード情報に対して一つのHTMLファイル、すなわち1,457のhtmlファイルを保存(URL http://hi-kumw.com/icf/)し、ICFコード情報の検索に備えた。例えば、b210の情報へアクセスしたい場合、ブラウザでhttp://hi-kumw.com/icf/b210.htmlへアクセスするとb210の情報が出力される。 検索機能としてはGoogle検索エンジンを使用した。Google検索ボックスは個人のWebサイトへ設置することができ、一般ユーザに意識させることなく、特定のサイト内の検索を行える。このサイト内検索を利用し、hi-kumw.com/icf/ に存在するファイルのみを対象に検索が実行される仕組みとした。 また、本システムは、Yahoo形態素解析(WebAPI)も利用した。Yahoo形態素解析の主要な処理の流れは、利用サーバから解析したい文字等の情報をYahooのサーバへ送信し、Yahooサーバから解析結果を受け取って処理を進めるという形になる。例えば「車椅子で友達と買い物に行く」を解析した場合、「車椅子」「で」「友達」「と」「買い物」「に」「行く」の文字列に分解し、それぞれの文字列の品詞やよみかたを解析結果として得られる。本システムでは解析結果の名詞と動詞を「OR」でつなげてGoogle検索を行い、文章の検索を可能とした。この例では、「車椅子 OR 友達 OR 買い物 OR 行く」が検索文字列となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
障害のある人の生活機能(ICFコード)を検索するシステムの主要機能が完成した。今後は付加機能を加えるとともに、実践的にシステムを利用して検証を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
現状のシステムは実験的に検索システムの作成のみを行ったが、このシステムの有用性の検証は行えていない。医療・福祉現場でどの程度有効か、検証を進める。 また、現状のシステムは、類語の検索機能がない。例えばICFでは「車」という用語は使用されていないが、「自動車」という用語は数件存在する。ユーザが「車」をキーとして検索した場合、車(自動車)に関連する情報は得られない。検索ボックスの「車」を「自動車」に修正して再検索できるユーザでない場合、「車」に関する情報は存在しないと認識してしまう可能性がある。検索キーの類語でも検索可能とし、探しているコードの候補を正確に出力できる仕組みを考える。
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