2013 Fiscal Year Annual Research Report
国際生活機能分類(ICF)を用いた電子化生活機能記録システムの研究開発
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22700265
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
三上 史哲 川崎医療福祉大学, 医療福祉マネジメント学部, 講師 (80550392)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 国際生活機能分類 |
Research Abstract |
昨年度作成したICFコード検索システムの活用例を示すために既存の7つの生活機能評価(JASPER、居宅サービス計画、要介護認定調査票、重症児チェックリスト、障害程度区分認定調査票、認知症アセスメント、FIM)の評価項目をICFコード検索システムを用いてコード化し、各調査票の特徴を調べた。 7つの評価票の全評価項目は294件であった。このデータからICFコードの頻度分布図を作成すると、心身機能「b」および活動・参加「d」についての評価項目が大半あり、心身機能「b」を中心に評価している評価票と活動・参加「d」を中心に評価している評価票に分かれることが示唆された。 そこで、クラスタ分析で評価票を分類したところ、FIM・認知症アセスメント・JASPER・重症児チェックリストのグループと、居宅サービス計画・要介護認定調査票・障害程度区分認定調査票のグループに分かれた。FIMはADLを評価するものであり、認知症アセスメントも日常生活における能力を中心に調査していることがこの結果から分かる。居宅サービス計画と要介護認定調査票はいずれも高齢者を対象とした評価票であり、障害程度区分認定調査票は一部を要介護認定調査票を参考に作成されたものであるので妥当な分類であると考える。 新しい評価票を作った際に、同様の分析を行えば類似度の高い評価票を確認することができる。さらに多くの生活機能評価票の評価項目をICFコード化し、収集することでより正確な分類が可能になることに加え、ICFコードに対応する評価項目のサンプルを得ることにもなる。 今年度の研究ではICFの活用例として、既存の評価票をICFコード化し、類似の評価票を分類することで、新しい評価票を作成する際により完成度を高めるための一つの方法を示した。これはICFコード検索システムによって容易にコード化が可能となったために実現できたといえる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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