2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22700346
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
上田 洋司 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助教 (40416649)
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Keywords | 翻訳後修飾 / ユビキチン様タンパク / UBL3 / UBL3ノックアウトマウス / 膜局在 / UBL3過剰発現マウス |
Research Abstract |
翻訳後修飾の1つに、ユビキチンープロテアソーム機構(UPS)がある。ユビキチンリガーゼが標的タンパク質ヘユビキチンを付着させる事(ユビキチン化)により、プロテアソームがユビキチンを目印にして、標的タンパク質を分解する機構である。同様に、ユビキチンと相同な配列(Ubiqutin like domain, UBL)を持つタンパク質(SUMOやNedd8やAtg)も翻訳後修飾因子として作用し、標的分子の輸送、機能活性調節、分解などを行っている。 研究代表者は進化的に高度に保存された翻訳後修飾因子としてUBL3を同定し、UBL3が神経細胞に多く発現し、膜分画に局在する事を解析してきた。UBL3の相互作用分子として、シャペロン分子であるCCTの同定に成功しており、UBL3がCCTの膜局在を誘導する事を見出してきた。また、UBL3ノックアウトマウス解析により、神経細胞の軸索伸長に必須因子であることも見出していた。しかし、UBL3の機能的実態は依然として不明であっため、会合分子の同定を含めた機能解析を推進させた。これまでのUBL3の機能探索の結果、シグナル制御因子やアクチン結合分子がUBL3と結合することを見出した。これらの事実は、UBL3がアクチン骨格系の膜への移動を制御している事を示している。また、UBL3の翻訳後修飾因子としての結合様式を詳細に調べる事を目的とし、ビオチンタグが付加されたUBL3の過剰発現マウスの作出にも成功した。更に、UBL3による翻訳後修飾であるUBL3化を促す分子群を同定し、それらがUBL3と結合する事を発見した。
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Research Products
(2 results)