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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト免疫系を有するヒト型抗体産生マウスの開発

Research Project

Project/Area Number 22700458
Research InstitutionCentral Institute for Experimental Animals

Principal Investigator

伊藤 亮治  (財)実験動物中央研究所, 実験動物研究部・免疫研究室, 研究員 (60425436)

Keywordsヒト遺伝子導入NOGマウス / ヒト型抗体
Research Abstract

NOGマウスへヒト造血幹細胞を移植し、再構築されたヒト免疫系は、抗原特異的IgG抗体が産生されず極めて不十分であることが知られている。本研究はヒトT,B細胞を正常に機能させるために重要なヒト遺伝子を導入したトランスジェニックNOGマウスを作製し、ヒト型IgG抗体を産生するヒト化マウスの開発を目的としている。
平成22年度は、数系統のトランスジェニックマウスの開発に成功した。具体的な導入遺伝子としては、1)造血幹細胞や骨髄系列の細胞分化、増殖に重要なサイトカインであるIL-3、GM-CSF、2)B細胞の機能的分化、特にIgGへのクラススイッチに必須であるIL-21、3)T細胞、B細胞の分化、活性化に重要なIL-6である。1)についてはTgマウスを外部研究機関より導入し、スピードコンジェニック法によりNOGマウスの遺伝的背景へ置換した。2)、3)は、Tgベクター構築後、NODマウス受精卵へのマイクロインジェクションによりファウンダー動物を得た後に、NOGマウスと交配し、SCID変異およびIL-2Rg KO遺伝子を導入した。これら樹立したNOG-Tgマウスから血漿を採取し、ELISA法により導入遺伝子のタンパク発現解析を行ったところ、全ての系統で当該遺伝子の発現を認めた。現在、臍帯血由来ヒト造血幹細胞移植を終えたところであり、次年度以降ヒト免疫細胞の動態や機能解析、ヒト型抗体の産生能などについて解析を行っていく。また、並行してヒト間葉系幹細胞を用いてヒトストローマ環境を再構築させたヒト化マウスの作製を試みている。平成22年度は、NOGマウス新生仔へのヒト間葉系幹細胞(MSC)の移植パイロット実験を実施したが、残念ながらMSCの生着は確認できなかった。平成23年度もMSC移植実験を継続して実施する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Interferon-gamma produced by IKDC has a crucial role in suppression of xeno-GVHD in NOG mice2010

    • Author(s)
      Ito Ryoji
    • Organizer
      International Workshop on Dendritic Cells
    • Place of Presentation
      Lugano, Swiss
    • Year and Date
      2010-09-27

URL: 

Published: 2012-07-19  

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