2012 Fiscal Year Annual Research Report
サルで致死的流行したイヌジステンパーウイルスの性状解析およびコントロール法の確立
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22700459
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
酒井 宏治 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 研究員 (70515535)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | イヌジステンパーウイルス / 感染症 / 実験動物学 / 獣医学 / 霊長類 / サル / SLAM / nectin4 |
Research Abstract |
(1)カニクザル分離株の配列の決定 カニクイザル感染脾臓乳剤由来、イヌSLAM発現Vero細胞分離株CYN07-dV、ヒトSLAM発現Vero細胞馴化株CYN07-hVに続き、サルSLAM発現Vero細胞分離株CYN07-macVの配列を決定した。HとF遺伝子の配列はCYN07-dVと一致した。また、ヒトSLAMへの馴化実験を複数回実施したところ、H遺伝子の変異がP541Sだけでなく、D540GやR519Sの場合でもヒトSLAMを利用できるようになることが明らかとなった。 (2)レセプター指向性の解析 これまでに作製した各種動物(ヒト、サル、イヌ)の免疫細胞系受容体SLAMならびに上皮系受容体Nectin4の発現細胞を用いて、CYN07-macVの生ウイルスを用いたウイルス増殖を解析し、それら性状はCYN07-dVと一致した。 また、イヌ野外分離株についてもその解析を実施したところ、イヌ型SLAM及びNectin4だけでなく、サル型SLAM及びNectin4も利用できることが明らかとなった。しかし、ウイルス増殖の程度については、CYN07-dVのような急激なウイルス増殖は認められなかった。一方、ヒトSLAMについては、CYN07-dV同様に、効率よく利用できなかったが、ヒトSLAM馴化ウイルスが同様に分離され、イヌ野外分離株での容易なヒトSLAMへの馴化が観察された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)