2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22700506
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山口 匡 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 准教授 (40334172)
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Keywords | 超音波 / 音響特性 / 生体物性 / 超音波顕微鏡 / 組織性状診断 / 定量診断 / 肝炎 |
Research Abstract |
本研究は、病変の進行に伴って肝臓中に生成される線維組織および脂肪の沈着を早期に発見するとともに、それらの量や分布状況を定量的に捉えるための手段を確立することを目的とする。 前年度で作成した中心周波数80MHzの超音波によって生体組織音響特性を計測するシステムを用いて,ラット肝臓に脂肪沈着および線維化が生じた際の減衰音速・音響インピーダンスについて,複数症例について計測・解析を行った。その結果,肝臓の性状に比して3つの音響特性に差異が確認され,パラメータ間での相関が確認された。併せて実施した生体組織標本での病理的組織観察および生体物性(弾性)の機械計測においても音響特性が示すのと同様の性状依存の差異が確認されている。これらの総合的な計測・解析結果はこれまでに多く報告されておらず,有用な成果であると言える。また,より高周波数を用いることで計測の分解能を向上されることを検討しており,計測試料数の増加と併せて今後の課題となっている。 また、申請者らが提案してきたエコー信号の特性解析法を改良し、線維症の進行程度を検出するアルゴリズムと脂肪沈着の度合いを検出するアルゴリズムの双方について、複数の手法を提案した。線維化の判定については高分解能で臓器の構造の不均質性を検出することが可能であり,肝臓以外の生体組織にも適用可能であることが実証された。脂肪化の判定については不均質媒質からのエコー信号の有する周波数依存性に着目することで指標化が可能であることが明示された。
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