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2011 Fiscal Year Annual Research Report

失語症に対する経頭蓋磁気刺激と経頭蓋直流電気刺激の解明

Research Project

Project/Area Number 22700526
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

森 隆行  東北大学, 病院, 医員 (00436148)

Keywords失語症 / 経頭蓋磁気刺激 / リハビリテーション / 経頭蓋直流電気刺激
Research Abstract

非流暢性失語患者3名がエントリーした。TMSとtDCSについて十分な説明を行い、東北大学倫理委員会に基づいたインフォームドコンセントが得られ、頭部MRIを撮影し失語症の原因となる病変以外に異常所見がないことを確認した。撮影した頭部MRI画像を用いて3次元イメージビューを作製し、刺激部位を正確に同定しTMSを行った。刺激部位は補足運動野と右Broca相同領域に分け、TMSとsham刺激をそれぞれに行った。補足運動野には40%、5Hz、200発の興奮性磁気刺激を、右Broca相同領域には40%、1Hz、200発の抑制性磁気刺激を行った。刺激の前後に呼称課題を行い、呼称課題の写真を提示してから発声開始までの反応時間を測定し、同一被験者内でTMS刺激前後での呼称課題反応時間差とsham刺激前後での呼称課題反応時間差の比較を行った。また、被験者の主観的得点として反応時間の改善をVASを用いて測定した。tDCSの刺激方法は、補足運動野に陽極を左眼窩上に陰極を置き、補足運動野を興奮させる方法、右Broca相同領域に陰極を左眼窩上に陽極を置き、右Broca相同領域を抑制させる方法とした。tDCSの評価方法はTMSと同様に行った。TMSとtDCSの両方を受けた患者については、同一被験者でTMSとtDCSの効果を比較検討した。
結果としては、非流暢性失語患者の右Broca相同領域への抑制性刺激は、呼称速度を有意に早め、非流暢性失語患者の補足運動野への興奮性磁気刺激は、発語反応時間を有意に遅らせた。右Broca相同領域への抑制性刺激は、言語機能に有意な改善を生じさせることが分かった。

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Published: 2013-06-26  

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