2012 Fiscal Year Annual Research Report
廃用性筋萎縮における伸張運動効果―放射性トレーサーによるモニタリング―
Project/Area Number |
22700531
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
稲岡 プレイアデス千春 金沢大学, 保健学系, 助教 (90507386)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 廃用性筋萎縮 / 再荷重 / 血流 / タリウム―201 / ラット / 後肢懸垂 / ヒラメ筋 |
Research Abstract |
本実験の目的は、廃用性筋萎縮モデルラットを用いて、伸張運動(ストレッチ)による筋の活性をタリウムー201トレーサー法と並行に細胞の増殖活性を蛋白質レベルで調査することとした。 Wistar系雄ラットを無作為に対照群(C群)、2週間の後肢懸垂を行う群(HS群)、後肢懸垂開始から2週間持続的伸張運動を行うCS群(足関節の最大背屈位を15分間、週5回)および後肢懸垂開始から2週間間歇的伸張運動を行うIS群(足関節の最大背屈位を1分間に2回の頻度で15分間、週5回)に区分した。実験期間終了後、塩化タリウムー201トレーサーを投与し、その30分後に両後肢のヒラメ筋(Sol)と長指伸筋(EDL)を解剖摘出した。右後肢筋は湿重量を測定後、放射濃度測定を行い、オートラジオグラフィー法(ARG)によって、近位・中間・遠位における201Tlの取り込みの濃度を測定した。また左後肢筋はReal Time PCR法による遺伝子発現(MyoD, MuRF1,Atrogin1)の分析を行った。 ヒラメ筋全体のタリウムー201トレーサーの取込率は、HS群と比較して、IS群とCS群では有意に高値を示した。ヒラメ筋の部位別取込率は、すべての部位に有意差があったものの、IS群では近位と中間位、CS群では近位と遠位で高い傾向にあった。遺伝子発現レベルでは伸張運動法による差は認められなかった。しかし、HS群及びC群と比較して伸張運動を行った群(IS群とCS群)は筋細胞の分化を活性するMyoDの発現量が多く、筋タンパク分解を誘導するMuRF1とAtrogin1の発現量は低くなる傾向であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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