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2011 Fiscal Year Annual Research Report

相反抑制機構改善を目的とした経皮的電気刺激手法の確立

Research Project

Project/Area Number 22700556
Research InstitutionFujita Health University

Principal Investigator

田辺 茂雄  藤田保健衛生大学, 医療科学部, 講師 (50398632)

Keywordsリハビリテーション / 脳神経疾患
Research Abstract

脳卒中患者の痙性に対する治療方法として,総腓骨神経への経皮的電気刺激が行われているが,有効な電気刺激条件については十分な検討が行われていない.本年度は,昨年度の実験結果から求めた標準刺激点を参考に,総腓骨神経の分枝である深腓骨神経の最適な刺激点を同定した後,50・100・200Hzの治療的電気刺激に刺激なしを加えた4条件において脊髄興奮性の経時的変化を測定し,最適な刺激周波数について比較検討を行った.
脊髄興奮性の計測には誘発筋電図を用い,その計測時間は65分(治療的電気刺激の施行前5分,施行30分,施行後30分)とした.治療的電気刺激を入力する入力期40秒間と、誘発筋電図を記録する休止期10秒間の50秒間を1セットとし,施行前,施行後は入力期での治療的電気刺激は行わず,施行期は指定した周波数で電気刺激を行った.治療的電気刺激の刺激波形については,過去の研究で用いられた刺激条件と結果を基に,パルス幅を250μS,パルス形状を矩形波,刺激強度を運動閾値とした.休止期に計測する誘発筋電図について,被験筋はヒラメ筋,テスト刺激部位は脛骨神経,条件刺激部位は深腓骨神経とした.通常のH反射に加えて,相反抑制量,D1抑制量についても計測を行った.統計にはDunnettの多重比較検定を用い,治療的電気刺激施行前の振幅を対照群に,各周波数において5分ごとの振幅を比較した.
その結果,抑制効果が出現する時期においては,50・100・200Hzでそれぞれ25分,20分,15分,抑制効果の持続時間においてはそれぞれ15分間,持続なし,持続なしであった.刺激なし群においては有意な抑制は認められなかった.また,相反抑制量およびD1抑制量にも有意な変化は認められなかった.臨床において効果の持続は不可欠な因子であり,刺激周波数は50Hzが最適と考えられる.これまで臨床上有効な刺激条件については明らかでなく,本研究の意義は大きいと考える.

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Published: 2013-06-26  

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