2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22700588
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
齋藤 誠二 松江工業高等専門学校, 人文科学科, 助教 (70452795)
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Keywords | 靴 / 靴底摩耗 / 歩行 / 危険閾 / 最適形状 |
Research Abstract |
本研究の目的は,靴底の摩耗形状と歩容を細かく照らし合わせることで詳細な摩耗の特性や摩耗機序を明らかにする(H22年度)とともに,その摩耗の特性や摩耗の機序に沿って摩耗の程度を変化させ,身体の反応を検討することで,靴底の最適な形状と摩耗の安全限界を明らかにすることである(H23年度).初年度に当たる平成22年度は,本校男子学生50名の歩行動作を三次元動作分析装置を用いて取りこんだ.歩行は,普段履き慣れ摩耗している靴(運動靴・スニーカー)と未使用の運動靴を履いた状態で実施した.また,歩行動作を取り込んだ学生が普段使用している靴の摩耗を計測した.摩耗を計測した結果,8~9割の靴で内側に比べ外側が広く摩耗していた.外側が広く摩耗している靴の中でもその範囲は様々であったり,左右差があったりと使用者の歩容の影響がうかがえた.当初の計画では,初年度に対象者の歩容と靴の摩耗特性を照らし合わせ,摩耗機序を明らかにする予定であった.しかし,本補助金の採択が年度中盤であったこと,さらには1名に35個の反射マーカーを全身に付けて歩行したことからマーカーの整理が終了していない状況にあるため,摩耗機序を明らかにするまでには至っていない. 最終年度にあたる本年度は早急に摩耗機序を明らかにするとともに,個々人の歩容に応じた,程度の異なる摩耗に対する身体反応(歩容・筋活動・筋疲労・衝撃)を明らかにする.そのために,マーカーの装着位置を再検討し,マーカー数を減らして研究速度を上げていきたい.
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