2010 Fiscal Year Annual Research Report
認知機能における身体運動の有効性に関する研究~脳構造の観点から~
Project/Area Number |
22700589
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Research Institution | Seika Women's Junior College |
Principal Investigator |
権藤 雄一 精華女子短期大学, 幼児保育学科, 講師 (60573764)
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Keywords | 身体運動 / 認知機能 / 脳構造 / MRI |
Research Abstract |
身体運動を行うことによって認知機能を改善するという知見はあるものの、未だ不明な点が多い。そこで本研究課題では、認知機能における身体運動の有効性について、運動習慣の有無によって相違があるかどうかについて検討し、さらに脳構造という観点からも検討を加え、身体運動による認知機能改善におけるメカニズムの一端を探ることを目的とした。本年度は、まず20名の健康な男子学生を対象に、最大酸素摂取量と認知機能との間に関連性があるかどうかについて調べた。認知機能の計測として、Go/No-Go課題、ストループ課題、ATMT(Advance Trail Making Test)、単純計算課題を用いた。その結果、最大酸素摂取量とGo/No-Go課題、ATMTのそれぞれ回答に対する反応時間と単純計算課題における正解数ならびに平均解答時間との間には有意な関係はみられなかった。しかし、最大酸素摂取量とストループ課題の各回答(Neutral、Congruent、Incongruent)に対する反応時間との間において、最大酸素摂取量が高い被験者ほど各回答に対する反応時間が遅くなるという有意な相関関係がみられた(r=0.63,0.67,0.65、p<0.05)。この結果は、今までに報告されている知見と相反するものであり、今後詳細に検討していく必要があると考えられる。また、現在被験者の脳のMR画像を撮影しており、今後さらに被験者数を増やし十分な数を確保した上でVoxel-based morphometry(VBM)法により画像解析を行い、運動習慣の有無や認知機能と脳構造との間に関連があるかどうかについても検討を加えていく予定である。
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Research Products
(4 results)