2012 Fiscal Year Annual Research Report
中高大学生を対象とした疾走速度を高めるための疾走動作に関する縦断的・横断的研究
Project/Area Number |
22700599
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木越 清信 筑波大学, 体育系, 助教 (20378235)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 疾走速度 / ブレーキ力 / 遊脚 / 横断的研究 / 縦断的研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は,疾走速度に影響を及ぼす技術的な要因として接地時のブレーキおよび遊脚(非支持脚)の膝関節角度を挙げて,疾走速度との関係を横断的および縦断的に検討することであった.なお,横断的研究では男性陸上競技者12名を用い,縦断的研究では異なるパフォーマンスレベルの被験者を8名用いて,年間二回の頻度で合計4回の計測を行った.実験運動として主観的努力度100%による60m走を行わせ,50mから60mまでの10m区間の疾走速度を光電管を用いて計測し,55m地点に埋設したフォースプレートを踏ませることにより地面反力を測定した.また,この区間における疾走フォームを右側方30m地点に設置した高速ビデオカメラにて撮影し,動作分析を行った. 主な結果は,以下の通りである. 横断的な測定では,疾走速度と水平方向へのブレーキ力との間に有意な正の相関関係が認められ,脚全体が地面となす角度と合成ブレーキ力が地面となす角度との角度差と疾走速度との間にも有意な正の相関関係が認められた.また,疾走速度と遊脚の膝関節最少角度との間にも有意な正の相関関係が認められた. 一方,縦断的な測定では,疾走速度の変化と同様の変化を示した共通する要因は見当たらず,最も疾走速度の遅い被験者でのみ疾走速度と接地時間,および接地時間のうちブレーキに費やした時間が同様の変化を示した.つまり,疾走速度の向上に伴い,ブレーキ時間が減少する傾向が見受けられた. これの結果から,身体にブレーキベクトルが作用することによって,脚は前方への回転運動(以下,起こし回転)が起こる可能性が示唆された.また,横断的な測定によって明らかにされた疾走速度に影響を及ぼす要因が,必ずしも個人内の疾走速度向上に影響を及ぼす要因となるわけではなく,個人のパフォーマンス向上を考える際には,個人を追跡調査する必要があることが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)