2010 Fiscal Year Annual Research Report
思春期前後の運動が骨代謝マーカーおよび血中ビタミンDに与える影響
Project/Area Number |
22700602
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
丸山 麻子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助手 (00420878)
|
Keywords | 女子大学生 / 骨代謝 / ビタミンD / 運動習慣 / 思春期 |
Research Abstract |
近年、骨粗鬆症を予防することを目的として、若年期から様々な対策が提唱されている。その中で、思春期前後でのhigh impactな運動の実施、そしてビタミンD不足の解消が挙げられている。本研究は、思春期前後の運動(種類・頻度・練習環境)が女子大学生の骨代謝マーカーおよび血中ビタミンDに与える影響について明らかにすることを目的とする。 平成22年度では大規模な横断的調査を行った。対象は体育系学部に所属する継続的な運動習慣を有する女子大学生を中心とした約130名とした。なお、本研究の遂行にあたり、被験者の偏りを避けるため、本学内および他大学の各競技チームの協力を得て実施した。採血により骨代謝マーカーとして、骨吸収マーカー:I型コラーゲン架橋N-末端テロペプチド(NTx)、骨型酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ(TRAP-5b)、骨形成マーカー:骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)、および血中ビタミンDとして25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)、副甲状腺ホルモン(PTH)、女性ホルモン(エストラジオール)を測定した。また、同時に質問紙により過去および現在の運動の種類や練習量、月経状況や現在の体調、傷害調査などを行った。 現時点では、全てのデータの入力を完了し、現在の運動習慣からの比較、および初経発来時の運動種目からの検討を行っており、ほぼ研究計画通りの予定で進んでいる。 今後は骨代謝に影響を与える特徴的な因子を抽出するために、様々な統計的手法を用いて検討を行い、得られた知見に関しては国内外での学会にて成果を公表する予定である。
|