2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22700606
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Research Institution | Kobe Shinwa Women's University |
Principal Investigator |
杉山 真人 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 講師 (00442400)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 幼児 / 予測 / 捕球 / タイミング |
Research Abstract |
本研究は,ボールの捕球技能における習得レベル及びタイミング調節の影響について検討することを目的とした.被験者は3-5歳までの幼児であった.実験装置は被験者正面上方に設置されたレール上をボールが移動し(長さ2m),レール終点部(高さ2m)で落下する仕組みである.被験者はボールを視覚的に追従し,スタート位置から捕球位置へ移動するとともに,ボールの落下と自身の移動完了をできるだけ一致させ,ボールを正確に捕球することを求められた.試行数は1日20試行を2日間,合計40試行であった.捕球成績を評価するためにビデオ映像からボール捕球の正否を判定した.また,タイミングの正確性及び移動時間の特徴を明らかにするために被験者の移動区間とボールの移動区間にタイマーを設置し,ボールの移動及び落下に対する被験者の移動の時間的変化を分析した.ボールの捕球成績に関して,加齢に伴い捕球成績は向上したが,全年齢群において練習期間内に顕著な捕球成績の改善は見られなかった.移動時間の年齢及び練習を通した変化について特徴的な結果を以下に記述する.学習初期では全年齢群においてボールの移動開始から自身の移動開始までの時間(反応時間)が遅く,その後の捕球位置までの移動時間を短縮させるように移動していた.そしてその結果,ボール落下よりも早いタイミングで捕球位置に到達していた.他方,学習後期では3,4歳児に顕著な変化は見られなかったが,5歳児ではわずかに反応時間を短縮し,その後の移動では低速かつ一定の速度で捕球位置まで移動していた.結果として他の年齢群よりも正確にボール落下と自身の捕球位置への到達を一致させていた.以上から,移動を伴う捕球技能の向上には,移動速度の変化によるタイミング調節が影響していることが示唆された.また,各年齢群の捕球レベルの違いから,捕球技能の習得にはタイミング能力の違いが関係していると考えられた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)