2011 Fiscal Year Annual Research Report
車椅子バスケットボール選手のトレーニング応用を目指した運動機能と生理機能の解析
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22700621
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
依田 珠江 獨協大学, 国際教養学部, 准教授 (40348818)
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Keywords | 車椅子バスケットボール / 運動機能 / 生理機能 / トレーニング |
Research Abstract |
本年は車椅子バスケットボール選手のフィジカルチェックのためのフィールドテストを改良、実施した 高強度運動パフォーマンス(連続的高強度運動能力)、ダッシュやストップなどの高強度運動を繰り返す能力と回復力を見るテストとして、Yo-Yo Intermittent Recovery Test Level 1(YYIRT)を行った。22年度に行った際に、通常の20mの距離では選手たちがスピードアップについていくことができなかったため、車椅子バスケットボール選手用に距離を15mに短縮するという変更をした。胸部に心拍測定機器を装着し、テスト中の生体負担度およびテスト終了後の回復力を分析した。 スプリントパフォーマンス(スピード)、認知、予測、決定、反応、運動スピードを明らかにするテストとして、光電管を用い、20mスプリント走を行った。 筋発揮パフォーマンス(筋パワー)を明らかにするため、メディシンボールスローを行った。 そしてチェアコントロール能力をみるため、車椅子バスケットボール独特のターン・ストップを用いたテストを2種類行った。一つ目はバスケットボールコート上のサークルを利用し、中心を経由しながらサークル上の4点をフロントターンおよびバックターンをしながら十字を描くように移動するもので、もう一方は車椅子バスケットボールのディフェンスの動きを取り入れたもので正三角形上を移動し、各頂点でターンを行う。両テストとも時間を計測した。 いずれのテストもClassにかかわらず参加した全選手がこなすことができ、また結果は障害のレベルに応じたものであった。さらに被験者数を増やし、競技中のパフォーマンス(運動強度、移動距離など)と比較する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
フィジカルテストの実施がまだ目標人数に到達していないことと、23年度は日本車椅子バスケットボール選手権大会が中止となり、テスト対象者の試合時のActivity Profileを分析するための資料が得られなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
フィジカルテストの被験者数を増やし、テストの有用性を立証することを目指す。選手、チームスタッフに対し、アンケート調査を行い、トレーニングや選手の体調管理について現場が必要としている事項を抽出し、24年度に予定している実験室での生理機能測定に生かす予定である。
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Research Products
(1 results)