2012 Fiscal Year Annual Research Report
行動科学に基づく若年女性のアクティブライフを構築するための階段利用促進介入の効果
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22700641
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
松本 裕史 武庫川女子大学, スポーツ健康科学部, 講師 (20413445)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 身体活動 / 階段利用 / 行動変容 / ステルスインターベンション / 先行刺激 / 環境保全 / 省エネ対策 / 若年女性 |
Research Abstract |
本研究課題では,若年女性の日常身体活動を促進することを目的に,先行刺激を用いた階段利用促進介入の効果を検証した.今年度は,先行刺激の内容を環境保全,省エネ対策としたステルスインターベンションが階段利用の促進に及ぼす効果を検討した.運動・身体活動の新たな魅力や価値を提案していくことは,これまで身体を動かすことに関心を示さなかった人の行動変容を促す可能性を秘めている.また,人が運動・身体活動を行う動機が健康以外の恩恵にあったとしても,副次的な作用として疾病予防につながる.具体的には,大学構内の階段とエスカレーターが隣接した場所を対象に,省エネ対策としてのエスカレーターの一時的な停止と,省エネ対策として階段利用を促進することを目的としたポスターの掲示がその後の階段利用に及ぼす影響を検討し,大学構内における身体活動促進介入の基礎資料を得ることを目的とした.その結果,省エネ対策としてエスカレーターを一時停止した次の週,すなわちフォローアップ期に,ベースライン期と比較して,有意な階段利用者数の増加は認められなかった.2回目の介入後のフォローアップ第2期においても,同様に有意な増加は認められなかった.本研究の仮説として,エスカレーターの一時停止と合わせた先行刺激としてのポスターの掲示により,階段利用の動機づけが高まり,行動の汎化が起きると想定した.しかしながら,ポスターの掲示のない場面では変化が認められなかった.先行研究においても,ポスター撤去後のフォローアップ期は,階段利用者数の低下が見られており,どのように行動を定着させるかが課題となっている.本研究においても,先行刺激だけでは十分な成果が得られなかった.今後,先行刺激と後続刺激を組み合わせた介入を実施し,先行研究との比較検討を行いながら,研究を発展させていくことが望まれる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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