2012 Fiscal Year Annual Research Report
「タイミングコントロールスキル」の評価法の確立とその実践
Project/Area Number |
22700643
|
Research Institution | Kurashiki University of Science and the Arts |
Principal Investigator |
飯田 智行 倉敷芸術科学大学, 生命科学部, 講師 (70509645)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | タイミングコントロール / 運動学習 / 測定・評価 |
Research Abstract |
平成22-23年度の研究は、筋力発揮及び時間誤差を二次元で評価する「タイミングコントロールスキル」の基礎資料の獲得及び測定法の検討を目的とした。その結果、1.目標物の移動時間の予測能力に運動経験の差はない、2.自己動作時間の予測能力は運動経験者群が高い、3.タイミング能力評価には「タイミングコントロールスキル」が重要であることを明らかにし、「タイミングコントロールスキル」の測定法を確立した。 そこで平成24年度では、「タイミングコントロールスキル」の評価法の検討及び実践への応用をテーマに研究を行った。競技能力の違いが「タイミングコントロールスキル」に及ぼす影響を検討した。筋力発揮及び時間誤差を二次元で評価する数式を考案し、「タイミングコントロールスキル」の評価法として採用した。その結果、時間誤差の比重を大きくする係数を用いた際に、競技能力の違いが認められた。また、同一被験者を用いて複数の測定日で実験を行った結果、再現性も確認された。以上のことから、改善の余地はあるものの「タイミングコントロールスキル」の評価法が確立できたものと考えた。さらに、測定条件を変更することが可能な測定機器も開発できた。この機器を使用し、幅広い対象者の測定することにより、新しい運動学習の評価や神経・感覚からみた体力の把握も可能になるものと考える。 これらの研究成果は、現在までのタイミング能力評価(主に時間誤差)では評価できなかった筋力発揮及び時間誤差の二次元でタイミング能力を評価できる「タイミングコントロールスキル」の測定法・評価法を確立したこと及び測定機器を開発したことである。今後、被験者数を増加してデータベースを作成することにより、特に球技における競技能力向上や神経・感覚における子どもの体力向上に貢献への可能性が示唆された点が大変有意義であるものと考える。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|