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2011 Fiscal Year Annual Research Report

運動のもたらす抗うつ効果は肝臓でのHIF-1α由来のVEGF生成と関係するか否か

Research Project

Project/Area Number 22700661
Research InstitutionKyoritsu Women's Junior College

Principal Investigator

中島 早苗  共立女子短期大学, 文科, 講師 (60535459)

Keywords運動 / 血管新生 / 海馬 / ストレス / VEGF
Research Abstract

【目的】SU1498充填したAlzet浸透圧ポンプを腹腔内に埋め込んだマウスにChronic unpredictable stress(CUS)と同時にトレッドミル走を4週間負荷して、継続的運動がうつ様行動の発症を予防するか、また予防する場合、その抗うつ効果に海馬での血管新生が関与するか否かについて検討した。
【方法】8週齢の雄C51BL/6マウスを無作為に1 コントロール群、2 CUS群、3 CUS+運動群、4 CUS+運動+SUI498群、4群に分け、以下の実験条件で4週間飼育した。2~4群のマウスには継続的にCUSを負荷した。1~3群のマウスに埋め込んだ浸透圧ポンプには生理食塩水を充填し、4群ではVEGF受容体の阻害剤SU1498を充填した。また、2~4群にはトレッドミル速度20m/分、1日60分のトレッドミル走を週6日行わせた。4週目にうつ様行動を測定するために強制水泳試験を実施し、5週目に脳、肝臓、血漿を摘出した。脳は固定した後、切片を作成して抗CD31抗体を用いた免疫組織染色を行い海馬の血管密度を調べた。同時に肝臓と血漿のVEGF量を測定した。
【結果】4週間のCUS負荷によりうつ様行動の発症がみられた。しかし、継続的な運動はうつ様行動の発症を抑えた。しかし、SU1498の投与は運動による抗うつ作用を消失させた。この時、海馬での血管密度はCUS負荷により低下し、運動により回復し、SU1498投与により低下した。また、肝臓VEGF量は運動により増加したが、血漿VEGF濃度は影響を受けなかった。
【結語】継続的な運動はストレス由来のうつ様行動の発症を防ぎ、その抗うつ作用にはVEGFを介した海馬の血管新生が関与した。しかし、このVEGFによる作用には肝臓VEGFの変化は関与しなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 一過性の高強度および中強度運動により増加する神経新生の比較について2011

    • Author(s)
      中島早苗
    • Organizer
      日本体力医学会
    • Place of Presentation
      山口県下関
    • Year and Date
      2011-09-15

URL: 

Published: 2013-06-26  

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