2011 Fiscal Year Annual Research Report
大学生の活動量向上をねらいとした日常生活プログラムの構築と有効性に関する研究
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22700670
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
原 丈貴 島根大学, 教育学部, 准教授 (40420723)
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Keywords | 日常生活活動量 / 加速度計 / エクササイズ(Ex) / 体力 |
Research Abstract |
今年度の研究では,以下の2点について検討した. (1)体育系の部活動およびサークルに所属していない女子学生が,通常の授業期間中の生活において23Ex以上/週の活動量を確保することをねらいとした生活モデル(平成22年度の研究で構築.通学時の活動量:徒歩9.5分以上,自転車7.1分以上)の精度について (2)生活モデルに合致する通学手段で,且つ週23Ex以上の活動量を確保することが,女子学生の体力におよぼす影響について. <(1)の研究成果> 通学手段が平成22年度に構築した生活モデルに該当する学生(生活モデル群:41名)と,それ以下の学生(対象群:37名)を対象に,1週間の活動量を計測したところ,23Ex以上/週の活動量を示した者は,生活モデル群が27名(65.9%),対象群では12名(32.4%)であった.活動量充足者の出現頻度に有意差(p<0.01)は認められたが,生活モデル群内の14名(34.1%)は,23Ex以下/週であったことから,23Ex以上/週の活動量を確保するための生活モデルの精度を向上させるためにはさらなる検討が必要である. <(2)の研究成果> 体育系の部およびサークルに所属していない女子学生で,生活モデルに該当する通学手段を過去3ヶ月以上継続しており,且つ1週間の活動量が23Ex以上の者(23名)と,生活モデル以下の通学活動量で1週間の活動量が23Ex以上(12名),および23Ex以下の者(23名)の3グループで体力テスト(新体力テストに示された項目)の記録を比較したところ,何れの項目においても有意な差は認められなかった.即ち,生活モデルに該当する通学活動量を継続しつつ,週23Ex以上を確保しても,若年女性の体力の向上には影響しないことが示唆された.
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Research Products
(1 results)