2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域在住高齢者のための「訪問型・閉じこもり予防プログラム」の開発
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22700675
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
石橋 裕 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (50458585)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 閉じこもり高齢者 / 作業療法 / 作業 / 介護予防事業 / 化粧 |
Research Abstract |
研究者は,ライフスタイルの「閉じこもり(習慣)」「日常生活活動への意味づけ(価値観)」に注目し,地域で生活する高齢者を対象に質問紙による訪問調査を実施した(石橋ら,2011a,b).その結果,高齢者は閉じこもりであることよりも,現在の生活に価値観を見出せないことで要介護者となる傾向があることが示唆された.また,2011年度の東京都荒川区A地区の全高齢者(5135名)を対象に実施した調査では,高齢者は閉じこもりであっても,現在の生活に価値を見出していれば,健康関連QOLは相対的に高いことが示唆された(ishibashi et al,2013).以上の研究より,高齢者への支援は,閉じこもり支援だけでなく,現在の生活に価値観を見出すための支援も必要であることが明らかとなった.このように,作業療法士による閉じこもり予防・支援は,単に外出を支援するのでなく,対象者の作業の問題に優先的に取り組む必要性があると考えられ,それを実証することが課題であった. そこで2012年度は,閉じこもり予防を目的とする化粧を通した健康教室を,東京都大田区の65歳以上の高齢者14名を対象に予備的に実施した.その結果,健康関連QOLの前後変化には有意差は認められたなかったが,OSAIIの習慣化の前後変化は有意に肯定的へんかを示した. 介護予防事業は,他の領域と同様に、多職種が連携して実施している事業である.本研究により,作業療法士の役割は,健康づくりよりも生きがいづくりにあるのではないかと思われた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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