2011 Fiscal Year Annual Research Report
減量プログラムにおける集団型減量支援の長期的有効性の評価:ランダム化比較試験
Project/Area Number |
22700689
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中田 由夫 筑波大学, 医学医療系, 助教 (00375461)
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Keywords | 肥満 / 減量 / RCT / 追跡調査 |
Research Abstract |
肥満の解消が様々な健康利益をもたらすことは良く知られているが、適切な手法で計画され、高い継続率で効果が検証されたランダム化比較試験(RCT)は非常に少ない。本研究では、体重減少量に影響を与える因子として、減量プログラムの構成要素である集団型減量支援の有無に着目し、その長期的有効性を確認するためのRCTをおこなった。 本研究に先立ち、平成21年4,月~10月に6ヵ月間の減量介入をおこなった。対象は、重篤な疾患を有さないが肥満等の軽微なリスクを持つ188人であり、動機付け支援のみを受ける63人、動機付け支援に加えて資料提供を受ける62人、動機付け支援に加えて資料提供を受け集団型減量支援も受ける63人に割り当てられた。このうち、動機付け支援のみを受けた63人に対しては、倫理的配慮から、減量介入期間終了後に資料提供と集団型減量支援を実施したため、2年間の追跡調査の対象からは除外し、残りの125人を本研究の対象とした。 平成22年度に、この125人に対する1年後の追跡調査(平成22年10月)、平成23年度に2年後の追跡調査(平成23年10月)をおこなった。実際の追跡調査参加者は1年後113人、2年後100人であり、追跡率はそれぞれ90.4%、80.0%と良好であった。測定項目は、有効性評価のための主要評価項目である体重、副次評価項目である腹囲、収縮期血圧、拡張期血圧、中性脂肪、HDLコレステロール、空腹時血糖、付随評価項目である体脂肪率、内臓脂肪面積、血圧脈波、食事量、活動量、生活習慣等であった。 追跡調査の結果、集団型減量支援の短期的有効性は、6ヵ月間の介入期間で3.Okg認められていたが、その後1年間で1.5kgに半減し、2年間で0.Okgと効果が消失した。このことから、短期的に認められた減量効果を長期的に維持するためには、何らかの減量維持プログラムが必須であることが示唆された。
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Research Products
(40 results)
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[Journal Article] Genetic variations in the CYP17A1 and NT5C2 genes are associated with a reduction in visceral and subcutaneous fat areas in Japanese women2012
Author(s)
Hotta K, Kitamoto A, Kitamoto T, Mizusawa S, Teranishi H, Matsuo T, Nakata Y, Hyogo H, Ochi H, Nakamura T, Kamohara S, Miyatake N, Kotani K, Komatsu R, Itoh N, Mineo I, Wada J, Yoneda M, Nakajima A, Funahashi T, Miyazaki S, Tokunaga K, Masuzaki H, Ueno T,Chayama K, Hamaguchi K, Yamada K, Hanafusa T, Oikawa S, Yoshimatsu H, Sakata T, Tanaka K, Matsuzawa Y, Nakao K, Sekine A
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Journal Title
Journal of Human Genetics
Volume: 57
Pages: 46-51
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Computed tomography analysis of the association between the SH2B1 rs7498665 single nucleotide polymorphism and visceral fat area2011
Author(s)
Hotta K, Kitamoto T, Kitamoto A, Mizusawa S, Matsuo T, Nakata Y, Hyogo H, Ochi H, Kamohara S, Miyatake N, Kotani K, Komatsu R, Itoh N, Mineo I, Wada J, Yoneda M, Nakajima A, Funahashi T, Miyazaki S, Tokunaga K, Masuzaki H, Ueno T, Chayama K, Hamaguchi K, Yamada K, Hanafusa T, Oikawa V, Yoshimatsu H, Sakata T, Tanaka K, Matsuzawa Y, Nakao K, Sekine A
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Journal Title
Journal of Human Genetics
Volume: 56
Pages: 716-719
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] FTO、SH2B1の遺伝子多型は内臓脂肪面積と関連している2011
Author(s)
堀田紀久子, 中田由夫, 松尾知明, 蒲原聖可, 和田淳, 小谷一晃, 嶺尾郁夫, 浜口和之, 益崎裕章, 船橋徹, 宮崎滋, 徳永勝人, 山田研太郎, 田中喜代次, 花房俊昭, 及川眞一, 吉松博信, 坂田利家, 松澤佑次, 中尾一和
Organizer
第32回日本肥満学会
Place of Presentation
兵庫
Year and Date
20110923-24
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