2012 Fiscal Year Annual Research Report
歩行時の転倒を感知する各種感覚の閾値と優先度の解明―転倒予防の基礎的検討
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22700695
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
内山 応信 秋田県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30464556)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 転倒 / 姿勢制御 / 感覚 |
Research Abstract |
高齢者が一度転倒すると,骨折から寝たきりへ,そして廃用性症候群といった様々な二次障害につながるため,最終的にはQOLを著しく低下させる.本研究の目的は,ヒトが転倒を感知するメカニズムを明らかにするための基礎的実験を通して,高齢者の転倒予防のための知見を得ることであった. 本研究では,平成22年度に作成した実験システムにおける問題点(姿勢制御に対する視覚外乱による転倒回避動作が誘発されなかったこと,実験システムに用いた視覚外乱呈示装置ヘッドマウントディスプレイの重量による被験者への過度の負担があったこと,前庭感覚のみの感覚入力統制の困難性等)を踏まえ,平成23年度から小型の視覚外乱装置を導入しつつ本研究の実験を継続してきた. 当年度は,前年度までに明らかになった実験システム上の問題点,測定結果と仮設との相違といった問題をクリアし,ヒトの転倒回避に利用される視覚と体性感覚の優先度を明らかにする実験,及びそれら優先度と体力レベルとの対応関係を調べる実験を行った.前者の実験では,ランダムなタイミングで傾斜する台上に立つ被験者(健常青年)に対し,ヘッドマウントディスプレイによる視覚外乱とフォームラバーによる体性感覚外乱の組み合わせを与え,転倒回避動作(回避動作が生じるまでの時間ラグ,回避動作発生時の頭部加速度等)を比較・検討した.また,これらに並行して,平成22~23年度にかけて健常男子学生15名を対象に実施した追加研究テーマ(種々の姿勢条件下での姿勢安定性における視覚の貢献度の検討)の研究成果公表(全国区学会2件,国際誌へ向けた投稿論文1編の作成・修正と投稿・再投稿処理等)を行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)