2010 Fiscal Year Annual Research Report
身体運動能力の改善に有効な新しい水中運動プログラムの開発に関する学際的研究
Project/Area Number |
22700697
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
増本 賢治 福岡県立大学, 人間社会学部, 助教 (20553423)
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Keywords | 応用健康科学 / スポーツ科学 / 水中運動 |
Research Abstract |
平成22年度には、身体運動の改善に有効な新しい水中運動プログラムの開発に関する以下の研究を行った。 本研究の目的は、水中ランニング(DWR : DWR-high-knee style (DWR-HK)およびDWR-cross-country style (DWR-CC))時の筋活動動態を陸上ランニング時と比較検討することであった。健常成人8名に対して、プールおよび陸上トレッドミルにおいて運動試験を実施させた。各運動様式における運動強度は、自己選択速度での陸上トレッドミル走時に得られた歩数で規定した。被験筋は、右側の大腿直筋、大腿二頭筋、前脛骨筋および腓腹筋の4筋であり、運動試験実施前に各筋の最大随意収縮測定を実施した。その結果、DWR-CC時の大腿直筋および大腿二頭筋の筋活動は、陸上トレッドミル走時のそれと比較して、有意に大きかった(P<0.05)。しかしながら、前脛骨筋の筋活動は、DWR (DWR-HK・DWR-CC)および陸上トレッドミル走間で、有意差はみられなかった(P>0.05)。これらのことから、水中および陸上ランニング時の運動強度を同一の歩数で規定した場合、DWR-CC時の大腿直筋および大腿二頭筋の筋活動は、陸上トレッドミル走時よりも大きい可能性が示唆された。これらの研究結果は、現在、詳細な解析を進めており、学術論文として国際誌に投稿準備中である。 また、平成22年度には、水中歩行時の水流の有無が生理学的応答および歩行動態に及ぼす影響に着目した研究の解析および論文の執筆も行った。本研究成果は、既に、Journal of Sport Rehabilitation誌に掲載が受理されている。
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Research Products
(4 results)