2010 Fiscal Year Annual Research Report
国際比較に基づく大学内保育施設の意義と役割に関する基礎的研究
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22700720
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Research Institution | Nitobe Bunka College |
Principal Investigator |
尾崎 博美 新渡戸文化短期大学, 生活学科, 助教 (10528590)
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Keywords | 大学内保育施設 / ワーク・アンド・ライフ・バラン / 保育施設の教育的意義 / 共同体内保育 / 研究者のキャリアデザイン / 教育・保育の目的再構築 / 女性研究者支援 |
Research Abstract |
平成22年度は大学内保育施設に関する先行研究調査及びその結果を踏まえたフィールド調査を実施した。専攻研究調査では、東京大学、京都大学、東北大学、大阪大学、九州大学、北海道大学、名古屋大学等の国立大学法人を中心に、同大学における学内保育施設の歴史、変遷、現状と課題とを文献調査、フィールド調査を通しておこなった。2011年2月には京都大学女性研究者支援センターを訪問し、インタビュー調査を実施した。 また、フィールド調査として、東北大学、京都大学の学内保育施設を訪問し、女性研究者支援及び高等教育機関における保育施設の意義・役割についてのインタビューと一次資料収集を行った。国外では、ニューメキシコ大学(New Mexico University Children's Campus)、ハーバード大学(Harvard Yard Child Care Center)(米)、トリノ大学(伊)において同大学付属保育施設の訪問及び調査を実施した。また、2010年にニューメキシコ大学で開催されたthe Socety for Educating Women学会に参加し、女性に対する高等教育に関する資料収集及び調査を行った。さらに、共同体内における「保育」がもつ意義と特徴を明らかにするため、レッジョ・エミリア市(伊)において同市国際研究センターを訪問し、インタビュー調査を実施した。 研究結果の発表としては、調査の一端として2010年5月に開催された日本保育学会において「大学内保育施設の意義と課題-「保育」の位置付けに注目して-」と題する発表を行った。加えて、フィールド調査結果の一部を『新渡戸文化短期大学研究紀要』第28号にて発表した。
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