2012 Fiscal Year Annual Research Report
イソフラボンの新たな摂取源としてのアピオスの可能性について
Project/Area Number |
22700740
|
Research Institution | Tokyo Kasei Gakuin University |
Principal Investigator |
奈良 一寛 東京家政学院大学, 現代生活学部, 講師 (60540903)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | アピオス / イソフラボン |
Research Abstract |
イソフラボンの摂取は、日常の食生活では、大豆およびその加工品以外からは難しいとされることから、新たなイソフラボンの摂取源としてアピオスが利用できる可能性が示唆された。しかしながら、新規に見出されたイソフラボン類をはじめとして、アピオスの機能性については十分な検討が行われていない。そこで本研究では、アピオスイソフラボン類における生理活性の評価を行うこととした。 アピオスのアルコール可溶性画分をダイヤイオンHP-20に供したところ、40%メタノールにてイソフラボン類が溶出された。アピオスイソフラボン画分の組成についてHPLCによって解析したところ、乾燥粉末100㎎には、Genistein-7-O-genitiobiosideが37.5mg含まれていることが確認された。 アピオスイソフラボン画分におけるエストロゲン様活性について検討したところ、大豆イソフラボン混合物におけるエストロゲン受容体(ER)αおよびERβへの結合率をそれぞれ100%とした場合、アピオスイソフラボン画分では約77%および87%と非常に高い結合能を示した。また、ヒト乳がん由来MCF-7 細胞を用いて、細胞に対するイソフラボン類の影響について調査したところ、アピオスイソフラボン画分および大豆イソフラボン混合物ともに100μg/mlの濃度で、抗酸化作用に機能するヘムオキシゲナーゼ-1の発現上昇が認められた。さらに、アピオスイソフラボン画分の投与により、細胞に対する酸化ストレスの負荷が軽減された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|