2010 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚における共役リノレン酸の機能開発とメカニズム解明
Project/Area Number |
22700751
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
及川 大地 長崎大学, 教育学部, 准教授 (90571216)
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Keywords | 共役脂肪酸 / 共役リノレン酸 / 皮下脂肪 / 抗肥満 |
Research Abstract |
共役リノレン酸摂取による皮下脂肪抑制の検証およびメカニズム解明 共役リノレン酸(CLN)をマウスに長期摂取するために、アルカリ異性化(特許番号3017108号)による共役脂肪酸の作製に着手した。リノール酸高含有サフラワー油に、加熱したプロピレングリコールおよび水酸化カリウムの混合液を加えた。マントルヒーターにて2.5時間加熱しながら撹拌し、加熱終了後氷水で冷却すると急速に凝固してしまった。餌に混ぜるためには液体にしなければいけないため、油脂混合液を加熱後、瞬時に塩酸を加え水冷下で冷却しながら酸性にし、液体の状態を保った。ヘキサン抽出の後、食塩水および蒸留水で精製し、現在エバポレーターでヘキサンを留去し、ガスクロマトグラフィーにて組成分析を試みている。このアルカリ異性化の技術は、共役リノレン酸、共役リノール酸作製には必須であり、他の共役脂肪酸の作製にも応用できる。これらの作製法を修得した後、γ-リノレン酸をアルカリ異性化した油脂を用いて、マウス皮下脂肪への影響を検証する。
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