2012 Fiscal Year Annual Research Report
満腹度の客観的評価法の確立-科学的根拠に基づいた肥満予防・治療へのアプローチ-
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22700756
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
佐久間 理英 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (10551749)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肥満 / 食欲 |
Research Abstract |
肥満を特徴とするメタボリックシンドローム(MS)の人口は、世界中で増加の一途を辿っている。MSの予防や治療には、過食を防ぎ適正なエネルギー摂取量を遵守することが重要であり、これを実践するには、高い満腹度が得られ、かつ満腹度が持続する食事が望ましい。このような食事を考案するには、生体が感じる満腹度を正確かつ客観的に評価することが必要であるが、現在のところ、満腹度は主観に基づく評価法しか存在せず、客観的評価法は確立されていない。 そこで本研究は、ヒトにおいて満腹度を客観的に評価する方法や指標を確立することで、肥満やそれに伴う疾患の予防や治療に効果的な食事療法を構築することを目的とした。 2011年度までの研究結果より、満腹度はいかなる体格の対象者においても血糖値(PG)および血清インスリン濃度(IRI)と強い関連性があり、これらを用いて評価できる可能性が示された。そこで2012年度は、満腹度に影響を及ぼすことが報告されている食物繊維含量に焦点を当て、食物繊維含量の異なる6つの試験食(糖質含量は統一)を用いて負荷試験を行い、PG、IRI、血清遊離脂肪酸濃度と満腹度の関連性を評価した。食物繊維含量が異なる全ての食品において、満腹度はPGおよびIRIと強い正の相関を示した。また満腹度の最大値と食物繊維含量の関連性を評価したが、これらの間に相関関係は見られなかった。以上の結果より、生体の感じる満腹度はPGおよびIRIによって評価できる可能性が示された。 食後にPGやIRIが急上昇し急下降する食品(高GI食品)は、食後に一過性の高い満腹度が得られるが、PGやIRIの急下降に伴ってすぐに空腹に陥るため、過食を引き起こすことが示唆された。一方、食後にPGやIRIが緩やかに上昇し徐々に下降する食品(低GI食品)は満腹度が持続し、過食を予防する効果が得られると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)