2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22700762
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
佐藤 夏子 麻布大学, 生命・環境科学部, 准教授 (30398888)
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Keywords | 肥満 / 概日リズム / 免疫 |
Research Abstract |
本研究では食餌時間調節及び行動測定機能付飼育ケージを用いてマウスを飼育し、人の「朝型」及び「夜型」に該当する飼育条件を設定して概日リズムの異常が内分泌環境や抗原特異的免疫反応に及ぼす影響について検討している。昨年度は普通食を用いて検討を行い、本年度は高脂肪食を用いた解析を行った。 (群の設定及び実験プロトコール) C57BL/6マウス A)高脂肪食自由摂取群:暗期、及び明期ともに高脂肪食を自内摂取 B)高脂肪食朝型群:暗期のみ高脂肪食を自由摂取 C)普通食自由摂取群:暗期、及び明期ともに普通食を自由摂取 各群を6ヶ月間飼育し、解剖前にOVA(ovalbmin)で腹腔内免疫を行った。解剖時に皮下脂肪、内臓脂肪、肝臓、脾臓、及び胸腺を採取し、:重量を測定した。また血液から血清を採取して凍結保存し、解析に用いた。 (結果及び考察) 最終体重において高脂肪食自由摂取群は他の2群と比較して有意に体重が増加したが、高脂肪食朝型群は体重の増加が抑制された。また、血中レプチン値及び脂肪組織重量においても同様の傾向が認められた。このことから、朝型の食餌リズムを設定することによって、高脂肪食による肥満を抑制できる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の結果から、朝型の食餌リズムを設定することによって、高脂肪食による肥満を抑制できる可能性が示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
産前・産後休暇及び育児休暇による研究中断を行っているため、採取した組織及び血中因子の解析を復帰後に進める予定である。
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