2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22700762
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
佐藤 夏子 (三戸 夏子) 麻布大学, 生命・環境科学部, 准教授 (30398888)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 肥満 / 食事リズム / 減量 |
Research Abstract |
(目的)概日リズムの異常は肥満の発症や肝臓の脂質代謝に影響することが過去に報告されている。一方、肥満における免疫機能の変化には、脂肪組織から産生される様々なアディポカインが関与することがわかってきた。肥満やメタボリックシンドロームの病態では、脂肪細胞からのアディポカイン産生や脂肪組織に浸潤した免疫系細胞からの炎症性因子の産生が亢進し、全身性に軽い炎症が惹起されている。このことが免疫機能や免疫・アレルギー疾患の病態に影響を与える可能性がある。しかしながら、食事制限によって体重が減少した場合、肥満によって増加した血中の炎症因子がどのように変動するのか明らかではない。そこで本年度は、高脂肪食によってマウスに肥満を誘導した後に普通食に切り替えることよって減量させ、血中の炎症因子の変動について検討した。 (方法)C57BL/6Jマウスを普通食群(n=8)、高脂肪食群(n=16)に分け、それぞれの試料で4ヶ月間飼育した。高脂肪食群のうち、半数のマウス(n=8)については3ヶ月目に普通食に切り替え、切り替え群とした。飼育終了後、各臓器重量を測定し、脂肪組織は脂肪細胞の面積計測用の切片作成のためにホルマリン保存した。採取した血液から血清を分離して凍結保存し、肥満関連因子をELISA法にて測定した。 (結果及び考察) 体重、脂肪組織重量、及び血中酸化ストレス値は高脂肪食群は普通食群と比較して有意に高値を示したが、切り替え群では普通食群との有意な差は認められなかった。一方、血糖値、血中レプチン値、及び血中インスリン値は切り替え群は高脂肪食群と同レべルの値を示した。以上のことから、切り替え群は高脂肪食から普通食への切り替えによって体重が減少する一方で、血中の肥満関連因子は体重と同様に変動しない可能性が示された。本研究結果は概日リズムと肥満及び減量の関連を検討する上での重要な基礎データとなる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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