2010 Fiscal Year Annual Research Report
親による子どもの頃の家庭での食育が若年成人の朝食欠食に及ぼす効果
Project/Area Number |
22700779
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
中出 麻紀子 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 栄養疫学プログラム国民健康・栄養調査プロジェクト, 研究員 (80508185)
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Keywords | 朝食欠食 / 若年成人 / 食教育 / 家庭 |
Research Abstract |
本研究では大学生とその親を対象に大規模アンケート調査を実施し、大学生の意識・生活習慣及び大学生を取り巻く環境を含む様々な側面から朝食欠食の原因を探ること、また、大学生が子どもの頃の親による食育実施状況についても調査し、子どもの頃の食育が大学生の朝食欠食を防止し得るのかについても検討を行うことを目的としている。 平成22年度には、先行研究を参考に朝食欠食と関連する調査項目について検討を行い、朝食摂取状況、朝食欠食の理由、共食、食事を楽しみにしているか、食物の好き嫌い、居住形態、生活習慣(アルバイト、サークルなどの実施、起床・睡眠時間、夜食の摂取)、減量の有無などについての質問を含む大学生用の調査票を作成した。また、大学生の親については、親の朝食摂取状況、教育歴、年収、食育実施の有無、食育内容などを含む調査票を作成した。調査票完成後、神奈川県の大学(1校)、東京都の大学(1校)、及び北海道の大学(2校)の総勢1,000組程度の親子を対象に調査を実施した。収集したデータについてはデータ入力を行い、解析結果の一部は、国際学会(International society for behavioral nutrition and physical activity)、日本公衆衛生学会、日本栄養改善学会にて発表を行った(解析の結果、朝食を欠食する大学生では朝食を食べている学生と比較して摂取栄養素量が少ないこと、また、大学生が子どもの頃に、親が食事に気を配る姿を子どもに見せることが、大学生の朝食欠食を防止し得る要因であること、親の食育を受けた大学生では受けていない学生より好き嫌いが少なく、甘い物を食べる習慣も少ないなどの結果が得られている)。平成23年度には引き続き他大学にて調査を実施し対象者数を増やすとともに、大学生の朝食欠食の要因に関する詳細な解析を行う予定である。
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Research Products
(3 results)