2011 Fiscal Year Annual Research Report
教室内の学習活動量を可視化する位置情報検出システムの開発と評価
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22700801
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
林 一雅 東京大学, 教養学部, 特任助教 (90422815)
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Keywords | アクティブラーニング / ラーニングスタジオ / 学習活動量 / 位置情報検出システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、大学での協調学習などのアクティブラーニングにおいて、教室内の教員と学生の学習活動量と行動軌跡を無線センサーを利用して位置情報として抽出・可視化して、授業中のコミュニケーション分析を行い、授業改善に役立てるシステムを開発することである。 関連研究の最先端の状況調査と位置情報検出方法の比較検討として、アメリカのミネソタ大学において、アクティブラーニングスタジオを整備した教育棟での授業運用に関する会議(NATIONAL FORUM ON IMPROVING UNDERGRAUATE EDUCATION THROUGH ACTIVE LEARNING SPACES)に出席した。また、マサチューセッツ工科大学でのTEAL Projectについて、授業でどのような学習活動をしているかを観察して分析した内容について、日本教育工学会研究会にて報告した。 アクティブラーニングスタジオにて実施された授業の観察を行い、その空間がどのような利用方法がなされているのかを分析した。アクティブラーニングを導入するために教員に対して授業支援を行うために、アクティブラーニングスタジオで実施された授業の類型化を実施した。これらの分析結果を、論文にしてまとめて、日本教育工学会論文誌に論文を投稿した。Journal of Learning Spacesに、アクティブラーニングスタジオでの授業についてケーススタディとしてまとめて投稿した。 また、アクティブラーニングスタジオを設計する際の学習活動を分析したことを踏まえて、デザインプロセスを分析した内容を日本教育工学会の研究会と論文誌に登録した。 年度の後半には、学習活動量を可視化するためのシステムのデザインについて、検討を行い、プロトタイプについて開発を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
先行研究の調査が遅れており、その結果、システム開発のためのシステムデザイン・開発まで遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を確実に実行するために、研究時間の確保を行い、先行研究の調査の実施、システムの設計・開発を行う評価実験まで行うようにする。
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