2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22700807
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
高橋 純 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (10310757)
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Keywords | 教育の情報化 / ICT活用 / 授業研究 / 電子黒板 |
Research Abstract |
各教室に電子黒板が整備されつつあり,電子黒板を学習指導の道具とする活用が進んでいる。そこで,本研究では,このような学習指導の道具としてのみならず,教員の力量形成のための授業研究等に役立てるための,電子黒板による授業記録・再生システムを開発する。 本年度は,主に次の3点の成果があがった。 1,電子黒板を活用した授業における典型的な活用方法や授業展開について,日本国内のみならず,ほぼ全ての教室に電子黒板が整備され数年が経過した英国の小学校の事例等から検討を行った。また,その際に典型的に活用されるデジタルコンテンツ等についても調査した。その結果,教員の教授行動は,「情報提示」「焦点化」「発話」の3点に集約されること等が明らかとなった。 2,授業研究の際に必要となるデータの種類を同定するために,既に市販されている授業記録装置を利用し,6名の教員が,電子黒板等のICT機器を活用して同じ学習内容を指導した授業記録を取得した。その結果,教員が授業中に行う行動の種類がわかり,ICT機器の操作のみならず,教員が行う板書や指し示しといった行動も含めて記録する必要等が明らかとなった。 3,これらを簡易に記録・分析するための手法について検討を行い,リアルタイムにインデックスを入力できるといった機能要件を明らかにした。
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