2011 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルキャピタルを意識した学習習慣化支援SNSの構築に関する研究
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22700815
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
三好 康夫 高知大学, 教育研究部自然科学系理学部門, 助教 (20380115)
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Keywords | 学習習慣化 / SNS |
Research Abstract |
本年度は,学習習慣化支援SNSの構築に向けた以下の4点について主に研究を行い,学会発表等での成果報告を行った。 1.学習が習慣化しているかを測定し判定する仕組みを学習習慣化支援SNSに取り入れることを目指し,習慣化の対象を読書に限定した履歴記録デバイスの開発についての成果報告を2011年7月の14th International Conference on Human-Computer Interactionにて行った。 2.日々継続的にWeb探求学習をする上で,ソーシャルブックマークはツールとして有用である。そこで,ブックマークデータから学習のきっかけを与えて学習活動を促すことを目的とした学習目標アウェアネス環境を開発した。またその成果を2011年6月の第25回人工知能学会全国大会,8月の教育システム情報学会第36回全国大会,11月の19th International Conference on Computers in Education,2012年1月の教育システム情報学会2011年度第5回研究会にて発表した。 3.学習習慣化においては,学習内容が難しすぎたり易しすぎたりすることが学習動機の低下につながる恐れから,学習者の習熟度に適した学習コンテンツを推薦することが必要である。そこで学習コンテンツの難易度推定アルゴリズムの開発を進めており,それに関連する成果を2012年5月に日本教育工学会2012年度第1回研究会にて発表することが確定している。 4.学習習慣がつきにくい原因となる悪習慣を学習者自身に気付かせることを目的とした自己モニタリング環境を試作した。またその成果を2012年3月発行のTechnical Reports on Information and Computer Science from Kochiにて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
習慣化支援を目的に様々なアプローチで研究の成果が出ているものの,SNSとしての基本機能の設計,開発に関しては当初の計画より少し遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
開発中の習慣化支援SNSの主機能の開発に力を入れる。主機能の1つである継続支援のためのアラート機能の設計が形となってきたので,その実装を優先する。設計中のアラート機能では,本研究課題の主題でもあるソーシャルキャピタルにおける強い紐帯のユーザ間のコミュニティを活用しており,結びつきの強いつながりのユーザの存在や励ましを感じさせることで強い動機付けが与えられると期待できる。
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Research Products
(12 results)