2010 Fiscal Year Annual Research Report
知識構造の相違に対応したハイパートレールの構成に関する実験的研究
Project/Area Number |
22700828
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Research Institution | Tokoha Gakuen University |
Principal Investigator |
吉田 広毅 常葉学園大学, 外国語学部, 准教授 (40350897)
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Keywords | ハイパートレール / ハイパーメディア / 認知ツール / 自律学習 / ユーザビリティ / 知識構造 / ICT活用教育 |
Research Abstract |
当初の予定通り、平成22年度は、実験教材として平成16年に開発したハイパーメディア教材「太陽系の8惑星」に実装する認知ツールであるハイパートレールを開発した。ここでいう実験教材「太陽系の8惑星」は、三次元的な構造を持つ人間の思考に対応すべく、スタック(教材ページ)をマトリックス型に構成し(e.g.各惑星の神話に関するスタック)、それらスタックをまた垂直に組み合わせるという、いわば入り子型三次元マトリックス構造の構成技法により作成した教材である。本研究では、2種類のハイパートレールを開発した。ひとつは、教材情報が一次元化されたリニア型の構成のハイパートレールであり、ひとつは、二次元化されたノンリニア型の構成のハイパートレールである。2種類のハイパートレールを用意することで、学習者の知識構造の相違に対応することが可能となるものと考えられる。 実験教材「太陽系の8惑星」に実装するハイパートレールの開発は、(1)開発に関わる諸条件の整理:1ヶ月(平成22年5月)、(2)開発の基本方針の検討:1ヶ月(6月)、(3)関連資料の収集と編集:2ヶ月(7~8月)、(4)構成の検討:2ヶ月(9~10月)、(5)ハイパートレール教材の制作:3ヶ月(11~1月)、(6)形成的評価と仕様の改善:2ヶ月(2~3月)という6つの段階に分けて行われた。認知ツールの開発は、研究代表者と研究協力者2名、補助員1名との計4名でチームを組み、学外の人材に謝金が発生しない形での研究協力を求めた。そのため、当初、支出を予定していた謝金を支出することなく、これを国際会議(於:米国・シカゴ)での年次成果発表を行うために費用に充てた。
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