2011 Fiscal Year Annual Research Report
メディアアート方法論による乳幼児の身体性を考慮したデジタル知育プラットホーム
Project/Area Number |
22700829
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
望月 茂徳 立命館大学, 映像学部, 准教授 (00454504)
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Keywords | 教育工学 / ユーザーインターフェース / メディアアート |
Research Abstract |
平成23年度においては、平成22年度に開発された乳幼児の身体動作によって駆動するインタラクティブシステムを備えたデジタル知育玩具の本格的な実証実験を行った。この実証実験は安全性を考慮して親子参加による身体運動ワークショップ形式(高槻市および京都市、平成23年7月~9月)とし、身体動作に造詣が深いコンテンポラリーダンサー/振付家の協力の下に評価した。この評価においては、乳幼児の予測し得ない動きを適切にトラッキングしながらインタラクティブ映像化として機能することのデータ取得とその反応の多様性を確認することができ、また、本研究において本来想定されていた対象年齢である0歳~3歳を超えた年中・年長程度の4歳~6歳児にも効果的に反応していく様子を獲得することができ、応用としての方向性を得ることができた。また、音などと連携させたマルチモーダル性の重要性を確認し、単なるシステム開発ではない、プラットホームとしての展開方法への知見を獲得した。 また、本研究の取り組みを技術的な視点および教育的な視点において、各研究機関、研究者との議論を同時に進めてきた。技術的な観点からは、装置の廉価化の重要性と表現技術の精緻化およびエンターテイメント性の充実が指摘されているが、本取組の着眼点および発展可能性については好意的に評価されている。また、教育的な視点からは文部科学省による新学習指導要領における身体表現運動の導入・充実化と連動した展開についての示唆を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成22年度に開発したインタラクティブシステムを備えたデジタル知育玩具の本格的な実証実験を行い、評価を行うことができている。今後は最終成果として対外発表を行う予定としている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度においては、平成23年度に引き続き、開発したデジタル玩具の改良と実証実験をおこない、また、平成23度においておこなったワークショップ形式での展開を発展させることで、教材としてのパッケージ化や効果的な運用方法についての検討を行う。
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Research Products
(1 results)