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2012 Fiscal Year Annual Research Report

文化財の透過X線撮影における単色X線を用いた新しい撮影法の研究

Research Project

Project/Area Number 22700844
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

松島 朝秀  高知大学, 総合教育センター, 准教授 (60533594)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords文化財 / 透過撮影 / 単色X線 / 日本画 / 仏像
Research Abstract

本研究は、文化財の透過X線撮影に単色X線を用いることによって、撮影条件の体系化を目指すものである。透過撮影は文化財の研究に重要な調査方法の一つになっており、様々な研究機関で用いられているが撮影条件は体系化がなされていない。今後このような状況が続くと撮影した画像を比較したり、画像情報から科学的な知見を求めることが困難になってしまう。そこで、照射X線にこれまでの連続X線に代わり単色X線を用いると、異なるX線照射装置を使用しても同じ照射スペクトルによっての撮影が可能になるため、撮影条件が体系化できることに加えこれまで透過率の差が小さく不明瞭だった部分の透過画像が明瞭になり、透過濃度の再現性も向上する。
平成24年度は、23年度にCdZnTe半導体検出器を用いたX線スペクトル測定のシステム構築を行う予定であったが、より詳細な検討を行った結果、CdZnTe半導体を用いた検出器よりもSDDを用いた検出器がより高性能で安価であったため、予定ではなかったSDD検出器を研究に用いることにした。本検出器を用いて1.連続X線・単色X線の直接線スペクトルの測定。2.X線の光子数及び照射線量、線量当量の測定を行った結果、これまで文化財の透過撮影研究で検討されなかったX線が物質に及ぼす影響についての指標になる数値も一部得られた。しかし、本研究中に、研究期間以上の実物文化財へのより詳細な臨床実験が必要なことが分かり、そうでなければ公に研究成果を発表することができないことと判断せざるを得なかった。よって、本研究で得られた結果は、研究代表者が調査対象とする文化財に用いることはあっても、研究題目である「~新しい撮影方法の研究」の成果として発表することはなく、調査対象とした文化財資料研究の研究発表等の中で、付帯データとして扱い、本研究の成果を合わせて発表した。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012

All Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 高知県立美術館所蔵 絵金 芝居絵屏風の光学的調査①2012

    • Author(s)
      松島朝秀
    • Organizer
      文化財保存修復学会
    • Place of Presentation
      日本大学文理学部百周年記念館(東京都)
    • Year and Date
      20120630-20120701
  • [Presentation] 固体NMR法を用いた化学繊維黎明期における人造絹糸の構造解析2012

    • Author(s)
      中澤靖元
    • Organizer
      文化財保存修復学会
    • Place of Presentation
      日本大学文理学部百周年記念館(東京都)
    • Year and Date
      20120630-20120701
  • [Book] 絵金 極彩の闇2012

    • Author(s)
      高知県立美術館
    • Total Pages
      186-193
    • Publisher
      グラムブックス

URL: 

Published: 2014-07-24  

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