2011 Fiscal Year Annual Research Report
細胞培養上清のセクレトーム解析による膵癌の血中診断マーカー探索と診断法の確立
Project/Area Number |
22700904
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 守 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20401002)
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Keywords | プロテオーム / セクレトーム / 安定同位体標識 / 抗がん剤耐性株 / 膵臓がん |
Research Abstract |
現在多くの研究グループが早期診断を目指した血中の腫瘍マーカー候補ペプチドの探索を行っている。しかし、そのほとんどが血清・血漿からの直接探索したものである。血清・血漿を直接対象とした場合では、タンパク質・ペプチド存在量の広いダイナミックレンジや、複雑な修飾・切断(消化)パターンから、微量なマーカー候補タンパク質・ペプチドの探索をより困難なものとしている。 そこで本研究では最初に培養上清から癌細胞から分泌・逸脱する診断マーカー候補タンパク質・ペプチドの探索・同定を行う。培養上清であれば、血清・血漿よりもマーカー候補タンパク質・ペプチドが濃縮されていると考えられる。その後、患者血清・血漿を用いて分泌タンパク質・ペプチドを定量評価していくことで、臨床基礎研究(診断マーカー候補ペプチドの多施設臨床試験、簡単なアッセイ系の構築、既存のマーカーとの比較)をとおして癌の早期診断、治療方針の検討、再発予測を行うための診断薬、診断法を開発することを最終的な目的とする。 本年度は安定同位体標識した膵癌感受性株、耐性株のホール細胞抽出物のタンパク質の比較を行った。2倍以上の増減を示す120タンパク質を同定することができた。これまでに、抗体を使いバリデーションを行っており、20タンパク質で再現性が取れている。また、膜タンパク質の比較解析においても2倍以上の増減を示す30タンパク質を同定することができた。現在ターゲットタンパク質のsiRNAを用いた実験で抗癌剤の耐性低下がみられている。培養上清については、10%FBS添加培地・無血清培地(各分泌刺激を含む)で膵癌株、耐性株を培養して上清を取得し、質量分析計での比較解析の結果、2倍以上の増減を示すタンパク質を同定することができた。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] The application of a three-step proteome analysis for identification of new biomarkers of pancreatic cancer2011
Author(s)
Abulaizi M, Tomonaga T, Satoh M, Sogawa K, Matsushita K, Kodera Y, Obul J, Takano S, Yoshitomi H, Miyazaki M, Nomura F
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Journal Title
International journal of proteomics.
Pages: 502845
Peer Reviewed
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[Presentation] ジェムシタビン耐性ヒト膵癌細胞株のプロテオーム解析2011
Author(s)
佐藤守, 高野重紹, 石橋真澄, 吉富秀幸, 西村基, 曽川一幸, 松下一之, 賀川真吾, 荷堂清香, 宮崎勝,野村文夫
Organizer
JHUPO第9回大会
Place of Presentation
新潟市朱鷺メッセ
Year and Date
2011-07-28
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