2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22710003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 光秀 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (60466810)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 植物プランクトン / リン / アルカリフォスファターゼ / 蛍光基質 |
Research Abstract |
微生物群集のリンストレス状態を評価するため、夏季西部北太平洋においてリン酸モノエステラーゼおよびジエステラーゼ活性を蛍光基質の分解を利用して測定した。過去知られているように北緯30度付近のリン酸枯渇域において極めて高いモノエステラーゼ活性が測定されたが、それに加えジエステラーゼも同じ海域でピークを示し、後者もリンストレス状態を評価する手法として有効なことが示された。しかし、その他の地点では両者の傾向は必ずしも一致せず、群集構造の違いによる酵素組成の違いを反映しているのではないかと考えた。 一部の測点では反応速度パラメータの測定も加えて行い、これにより、リン酸モノエステラーゼの基質親和性及び最大反応速度はリン酸塩濃度と有意な負の相関を示すことが明らかになった。これは、現場の微生物群集が分子レベルで現場のリン酸塩濃度に応答していることを示す。また、速度パラメータから計算される基質の生物学的回転速度はリン酸モノエステルが1~2週間であったのに対し、ジエステルは100日を大きく超え、後者が生物学的には不活性な画分であることが初めて示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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