2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22710152
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
古田 壮宏 奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (60453825)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オペレーションズリサーチ / 都市計画 / 最適配置 / 救急システム |
Research Abstract |
近年,救急活動でのヘリコプターの利用(以下,ヘリコプター救急)に注目が集まっている.しかしながら,ヘリコプターやヘリポートの未整備などハードウェアの課題も多いにもかかわらず,都市空間における交通輸送の観点からの効率化を目指した研究はほとんど行われていない.これらの課題は,現場到着時間・搬送時間,ひいては救命率に大きく影響するものであり,早期の解決が望まれている.このような現状を踏まえ,本研究の目的は,消防・医療関係者の意見と実際のデータに基づいた実用的なヘリコプターの配備計画モデルおよびヘリポートの整備計画モデルの開発である.昨年度までの結果に基づき,ヘリコプターの最適配備計画とヘリポートの最適整備計画の策定方法について検討した. 具体的には,1.大規模データに対応した実用的な解法の開発,2.提案モデルを利用した実データに基づく地域ごとの分析,3.GIS上での実現の検討,の3つを行った. まず,1として,これまでに作成した最適配置モデルを現実の都市におけるデータに適用するために,本年度は昨年度までに開発したモデルを基に,高速な解法の開発を行った.また,2.として,開発した解法を利用して提案モデルによる配備場所がシステム全体に与える影響を分析した.これらに基づき,今後の整備計画のための指針を検討した.その際には,各地域における特性を考慮した分析を行い,モデルおよび解法の修正を行った.1.と2.について,論文としてまとめた.なお,ヘリコプター救急の地域特性の分析にあたって,より実データの多い救急車システムの分析を行い,これを参考にした.この救急車システムの分析結果についても,学会発表を行い,論文としてまとめた. 最後に3.として,実務家でも操作・分析できるようにするための機能要件やシステム実現上の課題について検討した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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