2012 Fiscal Year Annual Research Report
河川地下に潜伏する無脊椎動物:河床間隙水域は干上がりからの避難場所か?
Project/Area Number |
22710237
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
三宅 洋 愛媛大学, 理工学研究科, 講師 (90345801)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生態学 / 生態系修復・整備 / 土木環境システム / 河川生態学 / 河川性無脊椎動物 / 河床間隙水域 / ハイポレオス / 避難場所 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度に引き続きサンプル処理を実施するとともに,データ処理・解析を進めた.これらにより,主に「(4)無脊椎動物各分類群における河床間隙水域の利用能力の評価」を遂行し,申請時に提示した研究目的の達成を目指した. 本申請課題では,表流水域に生息する無脊椎動物(ベントス)および河床間隙水域に生息する無脊椎動物(ハイポレオス)に関して,平成22年10月から平成23年10月までの1年間に1ヶ月おきに実施した調査と,出水攪乱および低水攪乱(干上がり)が発生した直後に実施した調査によりサンプル取得し,随時サンプル処理を行ってき た. 学内外の専門家より提供された情報により,主にコウチュウ目および甲殻類の分類に関する最新の情報提供を受けた.本年度はこの情報に基づく再検討を含めたサンプル処理を,実験補助を雇用することにより効率的に実施し,より高い精度による無脊椎動物の同定・計数を実現した.これらの無脊椎動物データと生息場所環境に関するデータにより(4)に関する最終的なデータセットを作成した. 統計解析においては,まず,各分類群の生息密度に関する詳細なパターン解析を行った結果,ミズムシおよびケンミジンコ目は他の優占分類群と比較して河川間隙水域の利用により適応していることが示唆された.環境要因との関係から,これら2分類群が河床砂礫への物理的な侵入可能性が高い調査地にて低水時に河床間隙水域を利用するため,無脊椎動物群集の安定性が高く維持されていたものと考えられた. 以上の成果を,1件の書籍と1件の解説にて紹介するとともに,本研究の知見を生かした1件の論文を国際誌に発表し,国内学会で2件の発表を行った.今後,さらに1件の論文を発表するとともに,国外・国内学会で発表する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)