2012 Fiscal Year Annual Research Report
近代国家における文化政策史の比較研究:昭和期日本と韓国・欧米
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22710258
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
朴 祥美 東京大学, 教養学部, 准教授 (50508447)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 地域研究 / 東アジア / 文化政策 / 近現代日本史 / 日韓関係 |
Research Abstract |
本研究は、日本文化政策史をトランスナショナルな文脈から再考し、一国に独特な現象に見える「文化」というものが実は他国との関係から「政策」として形作られていくものであることを明らかにする。日本は、戦時期には欧州の文化政策の方法論を受容し、占領期にはアメリカの文化的浸透と競う中で、自国文化に対する自信を高揚させてきた。他方、高度成長期には、自らの文化政策の経験を解放後の韓国に教示してきた。 こうした研究目的を単行本に収める作業を続けてきたが、H24年度には、マニュスクリプトの初稿を出版社に提出したことができた。すでに出版社の編集者と面談を終え、その企画にむけている。 本年度は、過去3年間にわたって行った研究調査・マニュスクリプトの作成をもとに英文の論文、和文の単行本を完成することにしたい。具体的には下記の通りである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①出版社に、単行本(和文)のマニュスクリプト(初稿)を提出、②学会発表、③資料調査、④英文ジャーナルに投稿、⑤共同研究、など、本研究の進展のための研究活動がバランスよく行われており、こうした活動をH25年度にも引き続き行い、完成に仕上げたい。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは、単行本(和文)の出版に向かって、編集者と相談しながら、加筆作業を引き続き行い、出版の完成に持ち上げる。 また、英文の査読ジャーナル『Asian Studies Review』から、投稿した拙稿が「条件付き掲載」となったとの連絡が届いたので、その修正・校閲を行う。これにおいて必要な、ネイティブによる校閲を行う。 学会発表においては、台湾と香港で開かれたシンポジウムに参加し、論文には収まりきらないその他の成果を発表した。同学会の参加者の中には、アジア諸国からの研究者も多く、相互意見を得ることも、学会参加の重要な目的である。H25年度にも、引き続きこうした国際学会に参加する予定である。 さらに、いくつかの単行本の出版にむかった共同執筆に参加し、H24年度にその完成をみたが、こうすることで、個人研究だけでなく、協力研究者との連携を形成することができた。こうした活動をH25年度にも引き続き行いたい。
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Research Products
(4 results)